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それからは、普通に授業を受けて普通に部活を受けて、、。
とにかくいつもどうりの日常だった。
傘音にプリントを渡す時とかに後ろを見たら寝ていた。
こんなにも普通だなんておかしい気がするんだけど、僕もとにかく普通に過ごした。
ーーーーーー
なんだかんだで夏休みが来た。
僕は太陽の暑さで宿題などやる気もなかった。
とにかく今やれる事は涼しい風に囲まれたこの部屋でキンキンに冷えたアイスクリームを舐めること。
僕、暑がりだからこれくらいの空気に囲まれてないと快楽にできないんだよなー、、、、
夏はね。
ああ、、そういえば、、、。
自由研究あるんだっけな?
面倒くさいなー、、、。
真っ白な画用紙を大きく広げ見つめる僕だった。
んー、、、?
自由研究は、、、
カニの解体手術の仕方とか?
それか、、、とげネズミの住処とか?
んー、、、。
駄目だなこれ。
もう何も思いつかないこの頭をおもいっきし壁にぶつけたい。
しばらく考えた末思いつくのはやっぱり
とげネズミの住処とカニの解体手術だったのだった。
「ふう、、とりあえず英語でもやろうか、、な。」
英語の宿題を見渡すと、自分の自己紹介を英語で書けだの、
you a ・・・・。
あー!もう全部分かんないよ!
僕英語嫌いなんだもん!唯一得意なのは、、、理科なんだもん。
しょうがない、、、理科から取り掛かるか。
僕は、英語は誰かに写させてもらおうと決心したのだった。
理科を開くと、、、。
すごく簡単だった。
僕はホッと胸を撫で下ろした。
理科が好きな理由は、実験が楽しいからだ。
最近、実験やらなくなってきたけど、、、。
でも、理科は楽しいんだ♪
こうしてる間にも1ページ終わるくらい簡単なんだ♪
、、、、でも、、、。
他のやつはどうしよう、、、。
英語は、写させてもらうとして、
数学は?
国語は?
社会は?
どうするの?
「まったく考えてなかったな、、、」
と一人涼しい部屋で独り言を小さく呟く溯であった。
頭を抱え込んだ。
頭の中が真っ白になる。
ああ、、。
なんでこんな大変な時に落ちついてるんだろ。
疲れたし、、、ちょっとくらい眠ってもいいかな?
、、、いいよね。
すごい睡魔に襲われた僕は目を閉じた。
夢を見た。
懐かしいあの子の夢。
あれ?そういえばあの子どうしたんだっけ?
小学3年生ぐらいの時にいなくなったから分かんないや。
引っ越したんだっけ?
、、、ん~。分かんない。
なんでこの子の記憶が曖昧なんだろう。
一緒に遊んでた事とかは覚えているのに、、、。
「、、ちゃん。」
女の子が僕の名前を読んでる?
僕は女の子に呼びかけようとした。だけど、声が出なかった。
「、、、さーちゃん。久しぶり。」
、、、懐かしい声だ。
そういえば僕、あだ名を付けられてたっけ?
『さーちゃん』女の子みたいな名前ですごく嫌だったことを覚えているな、、、。
「さーちゃん。最近学校どう?楽しい?私がいなくても大丈夫?」
うん、、。大丈夫だよ。
すこし淋しかったけど、大丈夫だった。君がいない毎日は、不安で不安で仕方がなかった。
「、、、ちゃん変わってないね。」
そうかな?自分なりに自分を変えてみたはずなんだけど、、、。
変えられて無かったのか、、。
僕は、しょんぼりした。
「さ、、ちゃん、、、私ね、、さ、、、ちゃんにね、、伝えたいことがあるの、、。」
「あのね、、、私ね、、、××××」
え、、、?今なんて言っ、、。
「もうお別れの時間。またね。」
どうして寂しげな顔するの?まるで僕に訴えかけてるような顔、、。
ねえ、、、しばらく会ってない内に君に何があったの?
「ねえっ、、」
いつのまにか夢の中から現実に引き戻された。
僕は、寒気がして宿題を中断し、布団に潜った。
、、夢の中のあの子はあの子じゃなかった。
見た目はあの子なんだけど、、雰囲気があの子じゃなかった。
、、、僕は、布団の中で一言呟いて、また眠りについた。
「お母さん早く帰ってきてよ、、」
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