アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
先輩の裏話2
-
次の日
居酒屋へ向かうと
店員さんが警察に届けてくれていたらしく。
無事に俺の手元に戻ってきました、わーい
「...田代くん、からの連絡は、なしか」
もふもふとしたうさぎがぺこりとお辞儀しているスタンプを見つめる。
前に、連絡先交換した時の俺のスタンプに対しての田代くんの返事。
まだちゃんとやり取り残ってた方が逆に奇跡的
「あー連絡しずれー」
公園のベンチに座ると、
近くで砂遊びをしている子供たちが目に入る。
日曜日だもんなー
元気よのう
お兄さんは、昨日うっかり告白しちゃった後輩くんに連絡しようか悩んでるんですよーどうしたらいいですかねえ。僕ちゃんたち。
俺の心の呼び掛けは聞こえないようで、キャッキャッと楽しそうに砂遊びを続けていた。
両腕をベンチの背もたれに掛け、空を見上げてみる。うげー今日も晴天なりー。太陽がまぶしくて目が痛い。
振られたばっかなのに
もう告白してんの、
なんか、だめだな
弱いなー
田代くんいいやつなんよな
これで終わりかー
呆れられて終わりかー
.......くそ。
俺本当に、なにしちゃってんの。
会いたいなーあの笑顔見たい。
んで、あのドイケメンに、
よしよしされたい(顔が普通にタイプ)
うん。
馬鹿なふりして、ちょっと何日かしたら、会いに行ってみようかな。なんて言おう。なんて言ったら先輩って尻尾振ってる田代くんに戻るかな。
.....飼ってやる!
いや、これは違うだろ。普通におかしい。
馬鹿なふり、馬鹿なふり
俺得意じゃん。そういうの。
「......あ、ごめんー忘れてー」
口に出してみて、自分の最低さに
少し嫌気がさす。
でも、これしかないか。
......くそ、太陽眩しすぎんだよ。
視界が少しぼやけたような気がした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 13