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〚冷蔵庫に何も無いから買い物に行きたい。〛
平日の昼、俺はリモートワークなので家に居る。
今日はリモート会議もないので伸び伸び仕事をしていた。
「うーん、俺基本カップ麺だったからなあ…何を買えば良いのか…」
〚二人で行けば良い。〛
げ、、まあそういうと思ってたけど…
「だってお前…すぐ盛るじゃん…」
もし外で盛られたら世間的に俺が死ぬ。
〚分かった。外ではセックスしようって言わない。覚えた。〛
出来れば家でも言わないで欲しいのだが…
「守れるんだったら行くよ…仕事終わってからね。」
〚分かった。〛
17時に仕事が終わりPCを閉じた。
椅子に座ったままグッと腕を上に伸ばし伸びをした。
〚終わった!〛
ドアの向こうから嬉しそうな声が聞こえてきた。
そんなに楽しみなのか、
「うん、終わったから入って来ていいよ。」
そう言うと勢いよくドアが開き、彼が入ってきた。
〚買い物。行こう。〛
「分かったって。」
服はこのままで良いか、どうせ近くのスーパーだし。
上着を来て靴下を履く。
財布と携帯、えーと、後は…
〚バッグは持ったよ。〛
ワクワクした声で彼はエコバックを見せつけてきた。
ロボットなのにそんなに楽しみなのか、?
「なんでそんなにワクワクしてるんだよ、」
〚だって主と一緒に買い物行ける。嬉しい。〛
嬉しいって、、
照れるやん…
何故かエセ関西弁になってしまう。
「あんま照れるような事言うなって、、」
〚本当のこと。〛
彼はそう言うと玄関へ向かった。
俺も急ぎ足で後を追う。
そしてドアを開け外に出た。
日が少し落ちており若干暗かい。
「すぐ暗くなりそうだし早めに帰ろうな。」
彼はこくりと頷きこちらを見ると、いきなり俺の手を繋いだ。
「!えっ!おまっ。」
〚主が迷子にならないように。〛
「ならねえよ!」
そう言っても彼は手を離しそうにない。
しかも恋人繋ぎ…絶対誤解されるやつ…
「はぁ…」
まあいっか。どうせ言っても聞きそうにないし…
そのまま手を繋いだ俺らはスーパーへと向かった。
歩いて10分の所にあるスーパーはそこそこ大きく、色々なものが売ってある。
俺は食材の調達を彼に任せて、1人ぶらぶらと見ていた。
「ネットでカップ麺箱買いしてたから、スーパーとかほぼ来たこと無かったなあ、
お、エナドリの種類割とあるじゃん。」
飲み物コーナーを見ていると、いつも飲んでいるエナドリの隣に違う味の物が置いてあった。
あいつ、ロボットだからこーゆーの飲めないんだよなあ、
基本ロボットは毎晩充電して日中動いている。
だから充電がご飯のようなものだ。
どうにかして飲ませることって出来ないのかな。
飲ませても味分からなきゃ意味ないか。
1人で自問自答していると遠くから女性の甲高い声が聞こえてきた。
「な、なんだあ?!」
近くまで行ってみると、誰かが女性何人かに囲まれていた。
おぉ、囲まれてら。大変そう。
いいなあ。
俺も女の人に黄色い声上げられて囲まれてみたいぜ。
泣く泣く背を向けて歩こうとすると女性たちの方から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
〚、ぁ。主!〛
……まさか、!
勢いよく振り向き女性達の中心を見るとそこには渚が立っていた。
〚sos……〛
「お前、何やってんだっ!」
女性達の間に割り込み、彼を輪の中から引っ張り出した。
〚ありがとう…〛
「いいから撒くぞ!」
彼の腕を掴み、早足でその場から立ち去る。
追ってきた女性も居たが上手く撒くことが出来た。
「…はぁ…お前何やってんだよ、なんで女の人達に囲まれてたんだよ?」
〚…ロボットが珍しかったらしくて色々触られてた。見た目は分からなかったらしいけど、声がやっぱり機械だって分かったって。〛
なるほどな、
確かにロボットだから顔も整ってるし、、
ネットではロボットが主流になっているって言っていたけど、やはりそうでもないようだ。
「悪い、俺も一緒に見て回れば良かったな。」
そう言い彼の頭を撫でると頭に乗せたその手を強い力で捕まれた。
びくりと身体が飛び跳ね、心臓も飛び跳ねた。
〚…誘ってる?主にそうなんな風に触られたらスイッチ入っちゃう…〛
彼は顔を少し赤らめて若干興奮していた。
これはもしや…
発情モード…!?!
「待て待て待て!落ち着け!」
やばい!今盛られるとまずい!
周りに人沢山いるのに!
「一旦落ち着け、渚…stop!」
そう言うと彼の掴む力が緩まり手を解いた。
〚……家に着いたら覚悟して。〛
そう耳元で囁かれた。
「え………」
それって……家に帰ったら掘られるって事ですか…!
お、俺の貞操の危機!?
まずい、これはまずいって…
〚主、行く。〛
彼はそう言うと先程の事が無かったかのような顔で買い物を再開した。
「え、う、うん。」
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