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王子ですが、暗殺者に性奴隷にされています。
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この国の歴史は血塗られている。
兄弟姉妹を殺して一人残った者が王となる…その繰り返し。
例にもれず、第二王子である僕も上の兄や下の弟達に暗殺される危険があった。
特に夜中は無防備になる。睡眠を取らない人間はいないからだ。
暗殺されない為に沢山の兵士達を寝室にも扉の前にも配置。
兄上が王太子に選ばれるかもしれない年齢になった頃から露骨になった命のやり取り。
今日を乗り切れば暗殺者を放った相手に報復する予定で床に入ったはずだった。
だが今回の暗殺者は質が違った。
素早い身のこなし、圧倒的な身体能力、そして全身鎧を着込んだ兵士達を投げ飛ばす怪力。
どれをとっても非の打ち所がなく、ソイツは僕の目の前にまであっさりたどり着いてしまった。
「ま、待て…!兄上か弟達の誰かに雇われて来たのなら、僕に寝返らないか?」
金で命が買えるなら安いものだと、なんとか暗殺者と交渉しようとした。
『………』
暗闇に光る二つの赤。
それは僕を憎悪の目で見詰め、血でねっとり染まったナイフを振り上げた。
「待ぁっ…!!」
━ドッ。
額に正確に突き刺さるナイフは、程無くして僕を闇の底へと誘った。
~~~~~
…はず、なのだが。
「はぁっ!!!はぁっ、はぁっ、はぁっ……!!?」
もう目覚める事はないと思った。
深い深い暗闇に落ちていきなり光の元に晒されたような、黒い色をした水に沈んで急激に浮き上がったかのような。
冷たくなっていく感覚と力が抜けていく感触はついさっきまで感じていたもの。
体から何か暖かい…例えるならば魂のような何かが血と共に流れ出ていくような恐ろしい体験。
あれが夢であろうはずがない。
「な、何故僕は生きているんだ…?」
頭に手をやる。
確実に額に深々と突き刺さったナイフは今は感じられない。
それに、体はしっかりと温度を発している。
僕は今、確かに生きていた。
「ど、うして……死んだのに…いや、死んだ、僕は……死んだんだ……。」
あまりにも馬鹿げた話だ。
死んだのに生きているなど。
僕は荒唐無稽だと空笑いをして無理やり忘れようとした。
━だが、それは無情にも繰り返されてしまう。
「こ、コイツ!!?」
「無理だ!!!ガハッ!!」
「お逃げ下さい殿グァッ」
━ドサ、ドサッ…!
倒れる兵士、そして。
『………』
暗闇に光る、赤。
「ぁ」
今度は声を上げる暇も無く、目の前に鈍く光るナイフが迫って━。
~~~~~
それから何度も殺された。
ある時はいきなり胸から刃が生えて、ゴミみたいに床に投げ付けられた。
次は足掻いた為、ボコボコにされ動けなくされた上に首を切られた。
その次は逃げようとしたら首に縄が巻き付いて吊り上げられ…。
コウモリのような翼を持つ、野性的で美しくも冷たい容貌をした魔族の男に。
数えるにはきりがない程、殺され続けた。
━なんで、僕は同じ時間を繰り返しているんだ。
もしかして、これは血塗られた王家への罰なのだろうか。
僕が望んだ事じゃないのに。
僕だって、兄弟でこんな醜い争いを繰り返すような所に生まれたくなんてなかった。
だけど、やらなきゃ殺される。
やり返さないなら、王になる意志無しと断じられ、貴族たちから身を守る為の兵も貸して貰えない。
父親?アイツこそがこの争いを引き起こす元凶だというのにどう縋れば良い?
最初から子は一人にすれば良いものを。
スペア?最終的に生き残るのは一人、他は皆殺すのにスペアの意味があるのか?
なぁ、誰か教えてくれよ…。━
何度も何度も殺された。
何度も何度も苦しんだ。
もがけばもがく程すぐに死にきれず、苦しみや痛みが長引いた。
もう、僕は……限界だった。
これ以上、そんな思いをしたくなかった。
だから。
「殺さないでぇぇ…!」
だから兵を下げ、抵抗の意思は無いのだと示した上で、暗殺者が目の前に現れた時、必死に土下座して命乞いをした。
「おねがいしましゅ、ころしゃないでぇぇ…!」
格好悪く無様であまりに情けなくとも、プライドを捨ててでも…僕は必死に必死に許しを乞い願った。
死にたくなかった。
苦しみたくなかった。
もう、もう痛いのは嫌だった。
あんな寒くて暗くて怖いものを味わいたくなかったのだ。
『………』
暗殺者は僕を見下ろしていた。
僕にとって長い長い時間、動かず、また殺されるのかと怯えた。
「おねが、おねがいひまふ、なんでもしまふ」
『なら俺のペニスを舐めろ』
その言葉に一瞬何を言っているのかと固まるが、すぐにその言葉を実践した。
僕は死にたくなかった。
暗殺者のズボンを下着ごと降ろし、生臭く大きなペニスにむしゃぶりつき、べろべろと舐め、吸った。
これで気持ち良くなって貰えなければ待っているのは冷たい死。
暗殺者のぺニスが勃起したのを見て僕は射精して貰えるまで必死に口内いっぱいに含み、じゅぷじゅぷとフェラをした。
━ビュクッ!
「うぶっ…」
気持ち悪い。生臭い。苦くて生暖かくて吐きそうだ。
でも、僕は無理やりそれを喉の奥に捩じ込んだ。
どうしても殺されたくないのだ。
もう、死んでしまう程強い痛みも苦しみも感じたくなかったのだ…。
『く…ククク…』
暗殺者は肩を震わせた。
『クァハハハハハハ…!!これは傑作だ…!!!
俺達を辺境に追いやった者の末裔が、俺のイチモツを舐めてやがる…!』
暗殺者の手が僕の頭をガッチリと掴み、腰をガツガツ振りぺニスを喉の奥に叩き付けた。
「おぐっ、ぇぐっ!!おげえ…!!」
苦しい。痛い。
でも、死の直前の痛みや苦しみに比べたら全然マシだった。
ドクンッ、と苦くて不味くて濃いものが沢山出され、ねばついた精液が喉を塞ぎ掛けても僕は暗殺者から許しを得るまで生理的な涙で潤んだ目を離さなかった。
『決めた』
暗殺者は僕の口からずるるっ…と大きなぺニスを引き抜いた。
溢れた精液が口の端から垂れるが、僕は口の中いっぱいのそれを無理矢理飲み込んだ。
『毎晩お前を犯しに来てやる。
この金の掛かった煌びやかな部屋を隅々まで汚す程ぐちゃどろにな。
俺が来るのを嫌がって警備を厚くすれば刺し違えてでも殺す。分かったな』
僕は何度もコクコクと頷いた。
警備はすでに目一杯厚くしていたにも関わらず突破されたのだ。
もう、目の前の存在には何をしても敵わないと思い知らされている。
抵抗など出来ようはずもなかった。
『調教して俺のペニス無しでいられない卑しい雌に堕としてやるよ、性奴隷』
暗殺者が僕の服を破くように剥ぎ、尻を露出させた。
暗殺者がまだ勃起したままのそれを僕の露になったそこへ押し込む。
「あ、ぐっ…!!!」
痛い。
当たり前だ。
尻でなんて普通性行為しないのだから。
だが知識としては知っていた。
貴族の間で愛人を囲う時、妊娠の危険がない男を側に置く事もあったからだ。
『チッ…固いな。お前、自分で解せ』
「…ッはい…」
暗殺者がぺニスを引き抜く。
そこは無理矢理先端を押し込まれたせいで少し切れているようだった。
だが僕はそれに構わず自らの唾液を塗りたくり、指でぐりぐりと広げていった。
「はっ、はっ…」
『王子ともあろうものが暗殺者に尻を暴かせる為に自ら広げるとは。
お前にはプライドは無いのか?』
「…ッく…、はっ……」
『フン。言葉も出ないのか。最初に惨めったらしく命乞いをする位だからな。それとも王子ともあろうものが男に犯されたい願望でもあったのか?ん?』
プライドなど命に変えられるものではない。
僕はひたすら暗殺者が気持ち良くなれるよう、そして僕を殺さないでいてくれると確信出来るまで誠心誠意尽くす。
「んんッ…」
ぬちゅりと指を引き抜く。
多少は痛いだろうが致し方無し。
今の状態であれば入れられれば良いだろう。
「は、は、どうぞ…」
『クク…今からお前らの嫌う魔族に尻をぐちゃぐちゃに犯されるというのに自ら差し出すとは…よっぽど殺されたくないのだな?』
魔族。
昔、本か何かで聞いた事がある。
王国に仇なす存在として魔族狩りを行い、村を壊滅させていったという話を。
むしろ悪いのは魔族だというように書かれていたのに何故その魔族がこちらが嫌うという表現を使ったのだろうか。
考えはすぐにプツリと途絶えた。
「あ"ッ…!!!」
尻に太い太いそれが入って来たからだ。
はじめて慣らしたせいか、充分に解れておらず、痛みが強い。
『キツいな』
「ぐうっ…!!」
だが僕は耐えた。
この痛みは死ぬ時に比べたら全然痛くも苦しくもない。
だから耐えられる。
ぐち、ぐちと出たり入ったりするそれを何度か繰り返した後、暗殺者がぐぽりと引き抜いた。
『チッ。明日俺が来るまでにもっと穴を広げて感じるようにしておけ。その尻で俺を楽しませろ。分かったか?』
「は、ぃ…ご主人、様」
『フン』
ご主人様と呼んだのが良かったのか、暗殺者がコウモリのような翼を広げ、テラスから飛び去って行った。
僕は咳をしながらも、初めてこの恐ろしい夜を乗り越えられた事に体を震わせて喜んだ。
明日から性奴隷にされる事なんか怖くない。
痛めつけて苦しめて殺されさえしなければそれで良い。
「張型と媚薬と香油…念には念を入れて性行為に使う魔法を調べるか…」
僕は使用人達を呼び、部屋を片付けさせて風呂に入り、明日に備えて眠る事にした。
血生臭い臭いと青臭い臭い、そしてその臭いを誤魔化す為の香が焚かれ、混ざり合ってなんとも言えない匂いが漂う。
だが、それすらもこの夜を越えた事を強く意識させ、僕をひどく安堵させたのだった。
~~~~~
『来たぞ、性奴隷』
「お待ち、しておりました…ご主人様…っ」
魔族は約束通り翌日の夜に現れた。
それを見越して僕はベッドの上でご主人様に向かって頭を下げる。
すでに僕の体の準備は媚薬と香油で整っており、尻には大きめの張型を入れ、ご主人様のモノを受け入れられるように穴を広げていた。
『なんだ、本当に準備したのか』
「はい……、っ!♡」
尻をご主人様に向け、ずるぅっ…とそれを引き抜き、ベッドに乗せた。
尻はパクパクとご主人様を欲しがるように収縮し、きっちり受け入れられるよう万全の体勢を整えていた。
『ふぅん…なら、お前の望み通り犯してやるよ』
「有難き、幸せ…、っんあああっ!!♡♡♡」
ご主人様のモノは人間のモノより一回り以上大きい。
張型を大きめに作らせて正解だったと言わざるを得ない。
ごつんっ!ごつんっ!と大きなご主人様が奥を突く度、僕の体はビクンッ♡ビクンッ♡と震え、快感を感じている。
性行為の為の魔術まで用意したのだ。
だが、いささか感じすぎて体のビクビクが止まらないのは誤算だった。
「ああああっ!!♡♡♡♡♡んあああっ!!!♡♡♡♡♡あっ、あっあううううっ!!♡♡♡♡♡」
『クク…色々と金に物を言わせて買い漁ったのか?
俺に犯される為に!!クハハハッ…この淫乱王子が』
「んひゃあああっ!!♡♡♡♡♡はひぃっ♡♡♡♡♡淫乱、でしゅぅ…っ!!!♡♡♡♡♡」
ご主人様はガツガツと腰を降り、奥を強く突いて僕を絶頂させた。
尻がきゅうううううううっ!!♡♡♡とご主人様を締め付けると、ご主人様のモノから熱い精液が僕の中に大量に注ぎ込まれた。
「ぁ…っ♡♡♡♡♡♡はっ…♡♡♡♡♡♡」
強すぎる快感。
始めて使うせいで効きすぎたらしい。
体がガクガクしているのにまだご主人様のを欲しがっている。
『はははッ!腰を振ってんのか!!』
ご主人様が僕の尻をパァン!と叩き、「ひぐうッ!♡♡♡♡♡」と変な声が漏れた。
尻を叩かれただけでも気持ち良くなるなんて…。
「んお"ッ!!♡♡♡♡♡♡」
ご主人様が再び動き始めた。
ゴツゴツと奥を抉るような強烈な動きと快感に、僕は太股をぶるぶる震わせ、白目を剥き涎を垂らしていた。
『おい、まだ落ちるなよ…?俺を締め付けて楽しませろ』
「あ"ひい"ッッ!!!!♡♡♡♡♡♡♡」
ぐいっと髪を引っ張られ、ひきつれる痛みで意識が戻る。
この痛みがなければ快感が過ぎて意識がトんでいた。
「お"ッ、あ"ッ、あ"ひッ、あ"ひぃッ♡♡♡♡♡♡♡」
『王子の癖にド淫乱だなァ?
尻振ってひいひい雌みたいに悦んで男のペニスを尻の穴に咥えこんで啼いてやがるなんてな?
気持ち良いか?ん?』
「ぎっ、ぎもひッ、ぎも"ひぃいいいいいいいいいいッッ!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
『クハハハハッッ!!!……あーあ。見てらんねぇ』
ご主人様はいきなり僕の尻から気持ち良いのを抜いてしまった。
「あ…?♡♡♡♡♡ぁ…♡♡♡♡」
ヒクヒクと寂しげに疼く穴。
僕は潤んだ目でご主人様を見た。
ご主人様は顔を歪めて僕を見つめていた。
『お前、なんで抗わない。
最初からおかしいと思ってたが俺に逆らう気配が一切無い。何故だ。もしかしてホモなのか?』
「…ッ違う……」
『じゃあなんでだ。普通は足掻くだろ。男に、それも魔族に犯されてなんで抵抗しない。むしろわざわざ張型や媚薬や香油まで準備してまで俺に犯されようとした。なんでだ』
僕は唇を引き結び、絞り出すように言葉を口にした。
「…言っても……信じない、だろう…」
『良いから言ってみろ』
「……」
ご主人様……いや、暗殺者は僕の目の前のベッドに座り、僕に話を促した。
「………僕は………何度も何度も、君に殺された記憶がある」
『……』
どうやって殺されたのかを説明した。
あの恐怖に体を震わせながら、時折つっかえながら。
怖かった。
今も気が変わって殺そうとするんじゃないかと震えながら。
「もう、殺されたくない…んだ…!」
『……』
「だから、体を暴かれるだけで済むのなら、それで良い。死にたくない。もう、あんな強烈な痛みと苦しみの後に来る、闇に落ちて二度と這い上がれないような思いを味わいたくないんだ…っ!」
『ほう』
暗殺者が興味を引かれたかのような声を発した。
『今ここでお前を殺したらまたお前は戻るのか?』
「ひ…!」
『ふん。冗談だ。だがお前の怯えようから嘘ではないと判断した。
殺すより体を犯して尊厳を堕とす方が長く苦しませる事が出来る』
僕はほっとした。
殺されなくて済むのだと涙を流して。
『そう思っていたのだが、』
その言葉にまだ何かあるのかとビクッと震えると、頭に柔らかい感触がした。
見上げると、暗殺者は気まずそうな顔で僕の頭を撫でていた。
『俺は……怖いか』
「……はい……」
『そうか…』
手を引っ込めた暗殺者はすっと立ち上がった。
『もう、ここには来ない』
「え…?」
『お前を殺しに来る者はいなくなる。これからは』
暗殺者がテラスに向かうのを見て、これで死のループが終わるのだと思うと同時に、何故か胸がざわついた。
『済まなかった』
「待って…!!」
気付けば怖いはずの僕は彼を呼び止めていた。
『なんだ?まだ何か用があるのか』
「お、お願い…」
『…?』
「あの、」
僕はベッドから起き上がれず、彼に来て欲しいと手招きした。
『なんだ?』
「その……」
『はっきり言ってくれ』
「か、体…まだ、薬の効果で疼い、てて…その…」
そう言うと、彼はぽかんとした顔を見せた。
『つまり?』
「あ、えっと、その…」
『ホモなのか?』
「ちっ違う!本当に…」
暗殺者は困ったような顔をしながらも再びズボンを下にずらし、それを出した。
『元はと言えば俺が性奴隷にするって言ったせいだな。分かった。今日だけは薬が抜けるまで抱くよ』
「えっ、ぁ、ぅん……いや、その…」
『さっきから何を言い淀んでる?言いたい事があるならハッキリ』
「分からないんだ…!!」
僕は整理がつかない気持ちを無理やり言葉にして吐き出した。
「分からないんだ、でも、君が二度と戻らないと聞いてほっとしたような寂しいような…どうしてか二度と会えないのは……嫌だと思ったんだ」
『……暗殺者で魔族なんだぞ俺は?会えなくなってせいせいするはずだ』
「せいせいはしないよ…とにかく、今日で終わりなのが嫌なんだ」
『………』
彼は呆れたような困ったようななんとも言えない顔をして、ため息を吐いた。
『つまり、また来いって事か?』
「来てくれると…嬉しい、かもしれない…」
『お前を襲った相手にそんな事言うなんて…変わってんな』
「そうかな」
『変わってるよ、王子なのが勿体ない』
「なにそれ」
僕はつい笑ってしまった。
王子なのが勿体ないなんて言ったのが彼だったせいかもしれない。
だって、僕は本当に王子と言う立場が嫌いだったのだから。
そう、嫌い"だった"。
『拐ってやろうか』
「え?」
『王子が嫌なら』
「え…?」
彼は真剣に僕を見ていた。
けど、僕は笑って首を振った。
「嫌じゃないよ。…まぁ、確かに何度も殺された時は王子という立場が嫌になったよ。でも、もう殺さない…よね?」
『そうだな。お前を殺すのはやめにする』
「…有難う。だからこのまま王を目指すよ。
君が言ってた事、本で読んだのと内容が違うんだ」
『なんだと?』
「だから色々調べて知りたい。君達の事も、この国の歴史も」
意図的に隠された魔族達との衝突を、僕は知りたい。
知って、僕の代から少しずつ改善出来れば良いと青臭くも思ってしまった。
「だから協力して欲しいんだ」
『俺達の立場が好転するなら喜んで。
それに…お前は信じても良いと俺の勘が言ってる。だから殺そうとするのも犯すのも…妙に気分が乗らなかったんだな』
「え?」
『痛めつけて殺せって長に言われてたんだよ。拷問してから生まれて来た事を後悔させて殺せって。
でもお前を拷問するのは妙に気が乗らなくて…一撃で仕留めようと思ってたのに命乞いされたから』
僕は彼に何度も殺された事をはじめて感謝した。
毎回拷問されて殺されていたなら、今頃廃人だっただろうから。
「有難う…」
『感謝される事じゃない。むしろ自分が胸糞悪い』
「そんな事ない」
『では…お前が良いなら、良いんだ』
彼は僕の頭をそっと撫でた。
その壊れ物を扱うような優しい手に僕は目を細めた。
『…っ』
「…?どうしたの…?」
『いや……それより、体は?』
「ぁ、うん…まだ中熱くて疼いてる。
多分媚薬と性行為用の魔法使ったせいかな…」
『性行為用の魔法?』
「そう。痛みを消して快感を増幅、穴を柔らかくして挿入しやすくする効果がある。
性犯罪に使われない為に、極秘だけど…王家にはそういう隠された魔法があるんだよ」
ただ、使った事がなかったせいで思ったより媚薬との相性が良すぎて絶頂ばかりしていたけれど。
『今また挿入したら…?』
「多分また快感に飲まれるかな…だから今我慢して喋ってる」
『我慢強いな』
だって何度も死んで来た位だからね、なんて不謹慎な軽口は言わない。
彼とは仲良くしていたいからだ。
『そろそろ続きをヤるか?』
「…目が覚めたら二度と会えない…事が無いのなら」
『大丈夫だ。もう消えるつもりはない』
僕はその言葉に安心し、我慢していたそれを解き放った。
「ぁっ!!♡♡♡はっ、はっ…♡♡♡それならっ…早く…欲し…っ♡♡♡」
『ああ。今挿入する』
すぐに勃起したそれをぐぷりと入れられると、僕の体はビクンッ♡♡♡と跳ね上がった。
「んあああっ!!!♡♡♡♡奥、奥にっ…♡♡♡♡」
『っ…ああ』
彼のがぐぽおっ!!♡♡♡と強く奥に入り、僕は背中を反らせて彼のを締め付け、絶頂した。
彼はさっきまでのぶつけるようなセックスではなく、僕の体を更なる高みへ押し上げるような、僕の特に気持ち良い所を積極的に狙ってペニスを強く突き上げた。
「んぅああああああああああッッ!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
『んんんっ…!!♡♡♡』
彼の熱いのが大量に流れ込み、尻からビュルビュルと溢れた。
彼は止まらず、そのままガツガツと腰を振り、僕はあまりの快感に意識がぶつりと飛んだ。
こんなに気持ち良いセックスはもう二度と味わう事はないのだろうという野暮な思考はすぐに意識と共に飲み込まれていった。
~~~~~
「……へっ?」
『…だから、お前はどうなんだ?』
「や、でも…その…」
『ハッキリ言え!!』
「あっうっ、気持ち良かったのでまたヤりたいですぅうっ!?」
『そうか』
何故また僕は迫られているのだろう。
昨夜は仕方なく必要に駆られてセックスしただけなのに。
『ならまたヤるぞ』
「ぇ、えええ…でも、君は」
『あ?』
「ひぅっ!?ご用意致しますご主人様ぁっ!?」
『今はお前がご主人様だろうが!?』
「そ、そうだった」
朝目覚めた後、彼の名前を教えて貰い、色々あって僕が彼を雇う事になったのだ。
その方が側にいて貰うのに都合が良い。
彼は凄腕だし暗殺者だって容易く返り討ちに出来るのは過去の出来事から知っている。
調べ物をするのにも側にいて貰った方が進む。
…でも、その日の夜寝室に入った途端に昨晩のセックスの話になって冒頭。
つまり、もしかするとだけど…。
「僕とのセックス、気に入った…?」
『っ』
彼の顔がみるみる内に赤くなったのを見て、彼にも弱点があったのだなぁと僕は笑った。
「そっか…ふふっ」
『笑ったな?昨日より激しくしてやる』
「良いよ。僕はもう恥ずかしいとか無いから」
『くっ…そうだったな』
彼が顔を歪めて後悔し始めたので、僕は少量の媚薬をあおり、性行為用の魔法を発動した。
「んああっ…!!♡♡♡」
体がゾクゾクゾクッ♡♡♡と震え、急激に熱くなる。
尻がキュンッ♡と疼き、ペニスを欲しがるように収縮した。
『…つ、使ったのか!?』
「はあっ♡♡ん♡♡♡だって、気持ち良かったから…♡♡♡は、んっ♡♡♡」
『ああもう、俺の葛藤を返せ…』
彼はブツブツと何か呟いた後、僕の手の香油を抜き取り、手に付けて僕の尻に指を入れた。
「あああっ!!♡♡♡」
『また気絶するまで抱いてやる』
「楽しみ…っ♡♡♡♡」
僕は彼の勃起したペニスを見てうっとりと目を細めた。
【その後のお話や補足】
確信したら積極的&強気な受けにタジタジになる攻め。
何故かセックスではいつの間にか立場逆転していて不満らしい。
両想い未満だけどこれから両想いになる感じ。
攻めは王子達の誰にも雇われておらず、魔族の復讐に足る能力を鍛えてから受けの前に現れた。
ちなみに本編後、魔族の長には王子を性奴隷にしたと報告すると喜ばれたので今もそう報告している。
雌豚のようにひぃひぃ悦んでると言うと、長も大満足するが、実際媚薬+性行為用の魔法でめちゃくちゃセックスで喘ぐので、あながち間違いではない。
王子は媚薬と魔法の強烈なセックスの快楽に目覚めてしまったのだが、魔族も基本絶倫なので釣り合っている模様。
その後、暗殺者は攻めにことごとく返り討ちにされ、時には追い返し、時には寝返りを打診しては仲間に引き入れる内に凄腕の暗殺者がいなくなり、毒殺や事故を装って殺そうにも攻めが全部気付いてしまう為に、王子達は手も足も出なくなった。
最終的に王が全く王子達が裏で争わなくなったのを陰からの報告で知り、強い駒を持つ受けを時期王に指名する事となる。
最終的に王が全く王子達が裏で争わなくなったのを陰からの報告で知り、強い駒を持つ受けを時期王に指名する事となる。
~~~~~
色々な種族の人外(人型多)攻め好き、ノンケ受けも好き、人外×人間BLが気になると思って頂けた方は小説、漫画読めますので是非ご支援(制作モチベーションの元)、宜しくお願い致します…!
人外攻め創作BL小説サンプル
その1(20本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13836981
その2(24本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14016127
その3(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14206416
その4(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14389237
その5(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14611364
その6(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14771014
その7(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14961853
その8(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15142328
その9(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15339121
その10(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15528811
その11(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15722074
その12(8本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15931841
その13(8本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16137132
その14(10本)https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22275702
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