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「あ、良かった起きてたんすね」
「で、っか。」
「はい?」
「あ、いや悪いつい、」
目を開けた瞬間、思わず言葉が出てしまった。
それもその筈。
目の前には高身長の堅いの良い男が俺の目の前にゼロ距離で立っているのだから。
「あー悪いな、気分悪くて目、閉じてただけだから
別に寝てはないよ」
「え、気分悪いんすか?救急車呼びましょうか?」
「いやそこまではないから、ほんと気にしないで」
てか、どっか行ってくれ。
俺に構わないでくれよ、ただの酔っ払いが電柱にもたれかかっているだけだから。
「ふーん」
「適当に休んだらちゃんとタクシー自分で呼ぶから、君は気にしないでいいよ」
と、軽くあしらう様にヒラヒラと手を振った。
しかし、
「あ、じゃあ俺もタクシー呼ぼうと思ってた所なんで呼ぶんで一緒に乗って帰りましょーよ」
は????????
「えっ、嫌だ、何で初対面の君とタクシー乗るんだよ」
「初対面すけど、まぁいくないですか?
それにそんな状態のお兄さんこのまま放って行くなんか後味悪すぎなんで」
「いやいや良くないだろ!いーよ、俺は1人で出来るから構わないでくれって」
何だこいつ…
新手のナンパか?それともただのアホなのか?
あーやっべ、なんか叫んだら気持ちわりぃっ
さっきまで目を瞑っていて大丈夫だったのに、急にまた気分が悪くなりズルズルとその場に座り込む。
すると、携帯で何かを操作していた男が座り込む俺を見て自分が持っていたペットボトルを差し出してきた。
「コレ、良かったらどーぞ」
「…いいのか?」
「はい。水飲まないと酒薄まらないんすよね」
男が差し出したのは買ったばかりであろうい◯はすのペットボトル。
「心配しなくても何も入ってないんで」と付け加えて言うと、男がペットボトルのキャップを開けた。
「ありがとう、」
「どういたしまして。あ、俺そこのコンビニで買い物あるんで、ちょっとここ離れないでくださいね」
「あ、おい、君!」
そういうと男はすぐそこのコンビニに走って行ってしまった。
男が離れた瞬間、緊張の糸がほぐれ、急に目が重くなってきた。
(やべぇ…もう、げ…んかい……)
目をゆっくり閉じていく中で、さっきの男のものなのか足音が聞こえたが、何も考えれず俺はそのまま目を閉じてしまった。
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