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「LI◯Eもきました。」
「あ、俺のとこもきた」
電話番号を交換し、LI◯Eも交換した。
佐藤くんのLI◯Eのアイコンは何も設定されておらず、佐藤くんっぽいなと思い少し笑みが溢れる。
「…真紘さん綺麗ですね」
「えっ??」
「アイコンす。クリームソーダめっちゃ綺麗に撮ってるなぁって」
「あぁそれな。俺カフェとか1人で行くの好きでさ、特にそのクリームソーダを撮った店がめちゃくちゃ美味くて感動して写真撮ったって感じだよ」
「へぇ〜何か意外つーか可愛いですね」
「かっ?!」
さっきから調子狂う事ばっか言ってくる佐藤くんに、
驚いてばかりだ。
(26の男に言う言葉ではねぇだろ…)
綺麗とか、可愛いとか、そーゆーのは女の子に言うべきだろ。
あれ…そういえば……。
佐藤くんって年齢、いくつなんだ??
「じゃあ俺、そろそろ帰りますね」
「おお、分かった。下まで一緒に行くよ」
「平気す。まだ頭痛いんでしょ、玄関までで大丈夫す、駅までの行き方も調べてあるんで」
「そっかじゃあ玄関まで行くよ」
年齢の事は少し気にはなったが、彼にも都合があるみたいだしそれに年齢なんて未成年じゃなければ
何も気にする必要はないだろう。
また会った時覚えてたら聞くとしよう。
「じゃあ、再来週土曜日。場所はまた連絡するんで」
「ああ分かった。本当にありがとう、気をつけて」
「はい、失礼します」
ペコっと律儀に礼をすると、佐藤くんは帰って行った。
俺は玄関の扉を閉め、そのまま寝室に倒れ込んだ。
(なんか…すんごい体力を使ったし、気を遣った時間だったな)
まだ会って数時間だがかなり疲労してしまった。
会社の人ですらこんな近い距離で話したり、連絡先を交換する事もなかったのに
昨日会ったばかりの男性に介抱され、連絡先を交換して、また次会う約束までするとは……
「疲れた…もう…今日も明日も寝てやる」
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