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「分かってて、何で聞くんだよ」
「真紘さんの口からちゃんと事実を聞きたいからですよ」
「事実を聞いてどうするんだよ」
「それは、聞いてから考えます」
調子が狂う、なんで佐藤くんは俺のプライベートにずかずか乗り込んで来るんだ。
頭ではそう思っているのに、でも…
「…昔、寝た男だよ。短かったけど、交際もしていた…」
何故だか、佐藤くんが変な勘違いをしていたら嫌で
俺は五十嵐との関係を包み隠さず打ち明けた。
交際していた事も、あいつが既婚者だった事を黙ったまま俺と寝ていた事、別れを告げてからも動画や画像を持っている事で脅されて関係が続いていた事も。
(もういい…佐藤くんに知られた所で、どうってことない、どうせ離れていくんだから、始まってすらないんだから)
そう、俺達はたった2回会っただけの知り合いでしかない。
恋人でもない、何も始まらない
いいんだ、どーせ事実を言った所で勝手な妄想と想像をして離れていくんだろ?
だから…人なんかに心を開いたらいけない
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