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「…真紘さん、苦しかったんじゃないすか?
嫌だったんすよね?
裏切られていた事も、脅されていた事も、関係が続いていた事も本当はずっと嫌で仕方なかったんすよね?
話してくれてありがとうございます。
話を聞いたからっては俺は軽蔑したりしません、ただ
真紘さんから事実を聞きたかっただけす。」
「よく頑張りましたね、1人で。大丈夫すよ」
そういうと、佐藤くんは背中に手を置いて、小さな子供をあやすようにトントンと叩く。
そうだ。
俺はずっと、苦しかった。
好きだった人に裏切れた事も、脅されていた事も、
体の関係が続いていた事もずっと嫌だった。
俺が望んだ事じゃないのに、それなのに体は気持ちよくて、でも心はずっと嫌で嫌で堪らなかった。
誰にも相談出来ない、相談できる相手もいない
幸にも出来なかった。
俺が我慢すれば良いそれだけで何も変わらないならと思っていた。
簡単に人を裏切る、心を開かない俺にとって五十嵐の
存在は最初は憧れていた。
憧れていつしか好きになった。
好きになった人がたまたま男で、付き合ったのに
また裏切られた
それが苦しくて、もっと人を信用出来なくなっていた。
でも…佐藤くんは違う。
背中から伝わる大きな手の温もりが、
「…っく…ん…ぅ…んっズッ、」
堪らなく心地良くて、佐藤くんなら信じられる
そう俺は思った。
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