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踏んだ記憶はゴザイマセン
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「言うのが遅くない?!」
扉の閉まる音と、私が反論するのは同時だった。
閉じられた扉は直ぐに消え、何事もなかったかのように草木が生い茂っていた。
「…知ってて言わないのは罪ですよー」
いない相手に文句を言ってもしょうがないので、小さく文句を言うだけに止めた。
一つ願い事が無駄になった所で、自分のお願いした他の項目が実現しているのか確認したくなってきた。
だって、全然身体に変化感じないし……ん?でも目線が高くなってる気がする。
ペタペタと自分の身体を触りながら「筋肉ついてる…あ、それに喉仏も…やっぱり変わってるなぁ」と、そんな事を考えていると、ある一箇所に手を伸ばそうとした所で止めた。
股間に異物が確実にある
今まで感じた事のない感触が…足を動かすとより何かを感じた。
ガシッと自分の股間を握ると、それはあった。
「よし…ある」
1人股間を握りながら、ガッツポーズ姿をとる様子は第三者が見たら変態にしか見えないだろう。
ひとしきりボディーチェックを終え、残るは顔。
こちらにくる時に持っていた鞄も全てなく、着の身着のままなので鏡もない。
ふと、 視線を動かすと遠くに泉が見えた。
水に顔を写せば確認出来るかも…
と、歩きはじめた直ぐの瞬間だった。
ーーバリッ、ぐにゃーーー
何かを踏んだ感触と、そのあと直ぐに柔らかい何かを踏んだ感触がした。
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