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王道学園だと思ってもいいんですかね?!
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あれから直ぐに着くのかと思っていたら、森の中を足の裏が痛くなるまで歩かされた。
途中にあからさまに危険な動物…魔物?が居た気がしたけど、隣を歩く魔王がその魔物をチラッとみると尻尾を巻いて逃げて行ったのは見なかった事にした。
やっと森をぬけ、目の前には舗装された道が永遠と続いていた。まだ到着していないが人工的な物があった事に安堵した。
膝が痛くなってくるぐらい歩かされた頃、目の前に空高くそびえ建つ門が見えてきた。
近付くとより迫力があり、その重量感から気圧され「お、おー…」と簡単の言葉をこぼす。
そんな私に、周りの皆さんは気にしてる様子もなく門の前で立ち止まった。
そういえば、魔王が子供だと思って始めのうちは歩き疲れてるのではないかと、チラチラ様子を確認していたのだが…いらぬ心配でした。
小さくても魔王は魔王。余裕の表情で着いて来てました。むしろ「何をみてる?疲れたのか」と心配される始末で情けないものだった。
私なんか、1人だけシンドイなんて知られたく無くて、無表情を保つのに必死だったというのに。
そんな事を考えているうちに教頭が門に近付いていた。
教頭が門の付近で、ボソボソ喋ってるなぁと思っていると目の前の門が
ガコン!っと音をたて、開いていった。
「さぁ、シシリアへいらっしゃい。不思議な青年と、魔王様」
教頭がニッコリ笑って、執事の様に左手は後ろに右手はお腹の前に添えお辞儀をしてくれた。
うわー、キザったらしい…けど様になってるから萌える!
そんな干渉に1人浸りながら、学園内へ足を踏み入れた。
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