アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
赤髪
-
見覚えのある赤髪はこくこくと居眠りしてた。
近づいて行ったら、そのクラスの一部の連中が期待した目でこっちを見る。
可愛い顔のもおったけど、さすがに知らんやつ連れてくんは嫌やし
こくこく揺れてる赤髪の前に。
そういえばこうゆう行事も真面目に参加してんねやな…
「!!!?」
首こちょこちょしてみたら、バッと飛び起きた。ここ弱いねや?…仲間ww
「おはよう」
「あ"!お前は佐藤瑞希!!」
ヨダレ垂らしてたんか口を拭いながら
覚えてたらしい俺のフルネームを呼ぶ。
「なッ…なななんだよッ!」
どんだけどもるねんwww
俺の名前呼びながら立った赤髪を見下ろす。
…うーん、身長低いしアホやから、キャラ的にかわいい子で通るかな…?
「赤髪、ちょっとついてきて?」
紙をピラピラ見せながら言ったら
「なっ、可愛い!? ふざけんなッ!!
あと俺の名前は 綾瀬 俊太だッ!」
またいつかみたいに、顔を赤くしながらきゃんきゃん吠える。…うん、いける気がしてきた。
「早よ、負けたないねん」
「うっせー絶対やだ!」
ついて来てくれる気はないらしい。しゃあないな….
ひょい
「はぁッ!? っ何すんだよ、降ろせッ!!」
肩に担いだら背中ポカポカ殴られた。
体温たっかいなぁ…
服越しにめっちゃ温いのが伝わる。
まだ眼鏡を説得中のやつを尻目に、
ちょっと前で華奢な子ととことこゴール目指してたやつ抜いて、赤髪を担いだままゴールした。
ゴールの審判にこの明らか不良な赤髪がかわいいか疑われたから
「めっちゃかわいいで?見ときや」
って言ってから赤髪の首もとぺろっと舐めたら
びくびくしてから涙目になって、恥ずかしそうに俺の服掴んで隠れながら、耳まで真っ赤にさせた。
その髪を梳くように撫でながらにやっと見せつけたったら
審判の奴もごくッと生唾飲んで認められた。
ってことで無事に1位ー。
あとから放送で発表されたお題は
1組『冷徹眼鏡』
2組『ハーフ』
4組『美人』 やった。
…冷徹?あの説得されてた眼鏡が??
まぁ、そんな風には見えるかw
結局来てくれんかったみたいやし。
『美人』って言葉は、そもそも男相手に使うもんとちゃうやろ…
2組のお題やったハーフはこの学校にもめちゃイケメンなのがおるらしいけど
すごい自由人とかで、あちこち探しても見つけられんかったんやと。可哀想に…w
俺のんだけ『かわいい子』やなんて。
シンプルで簡単やってラッキーやw
…まぁ、その俺が選んだかわいい子は、
すっかり拗ねてしもたみたいやけど。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
45 / 80