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ニタリ
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「……夢じゃねぇよ、ばーか。」
あわあわと混乱してるらしい秀丸に、
やけに愉しそうな煌サマが顔を寄せる。
「ッ、ぅあ…ちょ、近い、近いデス…!」
羞恥に耐えられんのか、あわてて顔を逸らした秀丸に煌サマはニタリ、笑みを浮かべる。
それから、秀丸の腰を抱いた。
「なんだ、ヤり過ぎたか?」
「はッ⁉︎」
「最後には腰振りまくってたもんなぁ?」
「ッなに言ってるんですかンな訳ないじゃないスか変なこと言わないで下さいッ!!!」
「ふっ、思い出したか?……顔真っ赤。」
秀丸は『あ"ー』っと唸って顔を手で覆う。
煌サマは一転、フキゲンなカオになって。
「……で、なんだよ、"伊集院"サマって?」
「え」
そう言い秀丸の手を掴み、じっと見つめる。
秀丸は、顔を隠せん羞恥からか、もしくは
煌サマのあからさまな態度からか。
眉をハの字に下げ、不安げな表情になった。
「え、えっと…?」
「…さっきみたいに、"煌"って呼べよ。」
上体を起こした煌サマが、そっと秀丸の後頭部を掴み、鼻が付くくらい顔を寄せる。
「ちょ、こっ、ここ、こっ…煌……サマ…‼︎」
「…ふはっ、ニワトリかよ」
おそらく珍しいんやろう、素直な笑顔を見せる煌サマに周りが息を呑む。
秀丸は、なんかめっちゃそそる表情してる。
…何その表情…色っぽ……
惚れてもたんかと感じて、希少なノンケ仲間が減ってしまったことにトリハダやわ。
軽く目を伏せ色気をだだ漏れにさせた煌サマのせいで秀丸が、ぎゅっと目を閉じた瞬間。
まさに唇が触れるくらいのその時に、
ーーーキーン コーン カーン コ〜〜〜ン……
絶妙のタイミングで、チャイムがなった。
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