アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俊太とあほな俺様の場合
-
4限目も終わり昼休憩。
いつも通りの俺、俊太、秀丸の3人でしゃべりながら多目的室に向かってると、
いつもと違って、壁にもたれながら腕を組んで謎のドヤ顔で待ち受けとる奴がおった。
……煌サマなんなん? イッター。
「ふッ…来たか。」
「…そういや前ゆうてたテレビ見た?」
「…あーあれな!w」
「…アレって…?」
「あれ俊太わからん? ふふ、耳貸し。」
「っなんでだよ、普通に教えろよ…」
「んーだってなぁ、あれはアレやし?」
「そそ、あれはあれだな、うんww」
「 …お前らほんと俺様をムシするな!? 」
わざとらしく無視して通り過ぎようとしたら、ちょっと悲しそうな煌サマのツッコミが。
…ほんまいじり甲斐あるわぁ…w
「なしたん煌サマ、俺ら飯行くねけど?」
「ふっ…用があるのはお前ではない!!」
「……殴ってええ?」
人を指差すなやアホ。あと何やねんさっきからそのドヤ顔…めちゃはっ倒したい…
「とにかくコイツは俺様が借りて行く。」
「なッ、ちょ…!?」
そう言いながら秀丸の肩をぐいっと抱き寄せた煌サマに、なんや愉しい気配を察知。
焦って頬を赤く染めだした秀丸に構わず、
ニコニコと手を振って送り出した。
「いってらっしゃーい。」
「楽しんでるだろ瑞希のばかっ、薄情者!!」
「はーなーせーっ!!」と騒ぎながらズルズル引きずられてく秀丸を尻目に、何事もなかったかのように多目的室へ向かう。
「…あいつ涙目だったぞ、いいのか…?」
「いーのいーの、あれは照れ隠しや。」
「そんなもんか……?」
口に手を当て少し心配そうに眉を寄せる俊太に「そんなもんやろ、」と微笑みつつ
思いがけず2人きりの昼休憩を、どう過ごそうかと考えを巡らせ始めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 80