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過ち~R18腐二次弱ぺダ荒北目線金城危機
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バスルームでイカされてから、俺は完全に金城の支配下に置かれた。
入るつもりはなかったのに、自転車競技部にも入らされた。
強く勧誘されてる時に袖にして、いまさら入部したために、先輩方の風当たりめちゃ強く、俺は倍増して金城を憎んだ。
取ってる科目もゼミも同じ、部活も同じ、部屋まで同じ!
頭がヘンになりそうだ。
早朝に脱け出して、やつの想定外を走ってみるのだが、やつは俺の居所に辿りついて来る。
「発想が貧困だからだ」
違ぇよ。
てめーぜってえ俺に、ICチップかなんか仕込んでるんだ。
でなきゃ…
洋南大生がコンパとかに使ってるY町界隈は、有切興業のシマだ。
そして有切興業上部組織は坂戸組。
そこの三代目と俺は、ちょっとした経緯で親しい。
坂戸省一の知り合いだと言うと、有切の上の方は、二つ返事で兵隊を貸してくれた。
「二度と自転車に乗れなくすりゃいいんですね」
違う。
それは絶対に違う。
心配になって坂戸に電話すると、有切とは昨年絶縁しているという。
あちらの世界の絶縁は、破門、廻状レベルの事柄。
有切って…マジヤバいのか。
俺はいても立ってもいられなくなって、金城を捜した。
逆は簡単に見つけてくれるのに、俺は金城の居所がわからない。
ビアンキを駆ってもわからない。
闇雲に走り回ってたら、ー台のバンとぶつかりそうになった。
「バカヤロー! 競技自転車が事故起こすんじゃねえっ!」
聞いた声だ。
振り向くと、田所製パンと書かれたバンから、丸いでかい男が覗いていた。
爺さんの、祥月命日には、必ずN墓地へ行くんだ。
いいことも悪いこともそこで報告して切り替える。
あいつの強さの秘密だ。
田所の声が頭の中を駆け巡る。
一時の怒りから、俺は何てことをっ!
自分の頭をボコ殴りにしたいほどのやましさ。
そしてその空地についたとき、金城は両の手を、今まさに潰されようというところだったのだ。
黒服は三人。
ちょっと偉そうなやつの前で、一人が大きな石を持ち、もう一人が金城をおさえている。
石が大きく今振りかぶられた!
「やめろ!」
石持ってるやつに体当たりして、金城押えてるやつ引っ剥がして。
三人目のやつをにらんだら、舌打ちして去っていった。
「目つき悪いのも、たまには役に立つんだな」
「るせえ」
悪態つきながら肩を貸す。
心の中は詫びている。
俺はバカだ。
本当にバカだ…
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