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Kに捧げるまごころの一作~腐二次創作弱虫ペダル福新+ご本人
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ちっちゃな福富主将が来た。
手のひらくらい。
たまたま姫林檎を買ってあったので、渡すと、めちゃめちゃ嬉しそうに抱え上げた。
「今日はどうして?」
「たつみが…たつみゆうがお会いしに行きなさいというので」
まあ、たつみさんが思いつきそうなことではある…
ここンところ、誕おめは、自作読み手お気にキャラの一編か、キャラたちのトークだったから、私にもそれをしかけてくるだろうと読んでいたのだが、まさかこんな手でくるとは。
この小さなフクちゃんを私はどうすればいいのだろう。
飼うのか?
話すのか?
うーん、どうすれば‥
と見やると姫林檎の芯を手にしたフクちゃんが、めいっぱい私にそれを差し出している。
「あ、ごめん」
受け取るとフクちゃんはほっとしたのか、はにかんだような笑顔を見せた。
とそこへ、
「寿一ぃー」
新開隼人も来た。
「ここがKさんちか。豪邸だな」
そりゃあんたらサイズからいったら、どんな手狭も豪邸よ多分。
アンタはいったい何しに来たの?
「そりゃあもう、おめさんを祝いにさ」
バキュンされたっ。
ちっちゃくても、キメるじゃないか新開。
「そういえば、おめさん、二人のなれそめ書いとくれたよな」
「うむ。あれがなければ俺たちは、最初の一歩を踏み出せなかったかもしれん」
「そういういみでは俺たちの仲人か。尽八なら『大切にせねばならんな』って言うトコだな」
「荒北のように言ってみよう。『アンガトネ』」
めいっぱい真似たあと、カっと赤面するフクちゃんが可愛いくて、私はつい、にこにこしてしまった。
赤面したままのフクちゃんが、私を見上げて自分を指差す。
「俺は、強い」
じいいいん。
“俺は、強いっ”現物見た一っ!(小さいけど)
「姫林檎もう一つ食べる?」
と振り向くと、もうフクちゃんも隼人もいなくて、でもさっきの林檎の芯は確かにあって…
私は夢を見たのだろうか。
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