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俺の日常
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俺の日常はまず、おは朝を見ることから始まる。
こればかりは決して欠かせない。
今日のかに座は2位…なかなかいい運勢だ。
ラッキーアイテムは赤いカチューシャ。
カチューシャ…?確か高尾が持っていたな。
いつもの通学路を通り、教室に入る。
自分の席にカバンを置くとすぐさま
「あっ、真ちゃんおはよー」
「ああ」
満面の笑顔で話しかけてくる。
毎朝向けられるその笑顔に、いつもドキドキする。
「真ちゃん、今日のラッキーアイテム赤いカチューシャっしょ?」
「ああ、そうだが…なぜ知っている」
驚いた。
まさか高尾が自分の為に見てくれていたのだろうか。
「いやー偶然テレビつけたらおは朝やっててさー。あっ、俺持ってるよ貸したげる!」
……まさか、そんなわけがない。
俺の為に、なんて都合のいいことを思ってしまった。
なんて愚かなのだろう。
「…フン、礼は言っておくのだよ」
「ぶっは!超上から目線!」
なんて女々しいのだろう。
こんな日常、いっそのこと壊れてしまえばいいのに。
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