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ハッとしてぶつかった相手を見た。
「だ、大丈夫ですか?すんません…」
「いや、俺の方こそごめんね?拾うよ!」
なんて言うか、物凄いイケメンとぶつかってしまった。これが女子なら大喜びだろう。…何処かで見た気がするけど。誰だろ。
「あ!神戸会長がいる!」
「はー、今日もかっこいい~」
「相変わらず素敵ね…」
かいちょー…かいちょう……
「あー、会長か」
「ん?何かな?」
「あ、いや、なんでもないです」
思わず声に出てしまった。少し離れた所で何人かの女子の声が聞こえた。会長、そうだこいつはこの学校の生徒会長だ。たまーに、でる集会とかでみた気がする。イケメンだし生徒会長とか…サボリ魔遅刻魔不フツメンな俺とは大違いだな。世の中不公平だ。
「あとは俺やっときます、ありがとうございました」
「そう?ごめんね、これからは曲がり角には俺も気をつけるよ。君も遅刻して先生に仕事押し付けられるような事がないように気をつけてね、
優木理央君」
「……へ?」
「それじゃあね」
あいつ何で俺の名前知ってるの。生徒会長だから?てか、遅刻してるから仕事課されてるの何故知っている。怖いわ。つーか何か妙にイラっとした、特に最後のじゃあねの笑顔が…。さっきの女子からキャーなんて黄色い声が聞こえるけど俺にはあの笑顔がどうも胡散臭く見えて仕方なかった。
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