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「…失礼します」
重い足取りで辿り着いた生徒会室前。一応ノックしてドアを開ける。その辺の一般常識的な事は一応弁えてるつもりだ。
にしても入りたくなさが異常。まじで、何されんの俺。このまま停学言い渡されたりしてね。ごめんね、翔…。
「おせーよ」
「……」
ドアを開ければソファに踏ん反り返ってる生徒会長様が。今はこの部屋にはこいつしかいないようだ。
「至急って言ったよな?聞こえなかった?至急の意味分かるか?え?」
「すみませんでした…」
「……」
何こいつ、全然普段とキャラ違うじゃん。こないだの廊下にいた時の王子様スマイルはどうしたんだよ。まあ屋上の時はその王子様スマイルも怪しかったけど。口調も変わりすぎだし。けーちゃん、こいつお前といい勝負だよ。
「何してたんだよ」
「え?」
「ここに来るの遅すぎんだよ」
「あ、あぁ…」
まさかけーちゃんにキスされてましたとも言えず…
「保健室に…いた…」
「へぇ…」
目が笑ってねぇ…。何だよ…少し遅れたくらいでそんなに怒んなよ…。
「えっと…遅れてすみませんでした」
「……はぁ、まあいーや」
よかったー。この生徒会長絶対逆鱗に触れたらヤバそう。
「ところで」
「?」
「ほら、よこせ」
「……やだ」
目の前に差し出された手。何…ばれてんの?
「別に擁護したいわけじゃないけど、一応俺も教師達には黙ってやってるわけ」
何でもお見通しのようで。
そのまま神戸の手にポケットに入っていたライターと煙草の箱を置いた。
「分かってるじゃん。こんなんで停学になりたくないだろ?」
「…別に…俺はどーも思わないけど…翔は悲しむと思うから」
「あー、井下君?」
「知ってんの?」
「当たり前だろ、俺生徒会長だぞ?全校生徒の顔と名前把握してるから。それに彼はバスケ部としてかなり優秀な成績残してるからね」
「へぇ…」
やっぱ翔凄いな。…さらっと言ったけど全校生徒の顔と名前把握してるこいつもすげぇわ。
「それで、ここに君を呼んだのは」
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