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癒し
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「特に用はない」
「…え?」
「まあ、強いて言えばお前がちゃんと学校来てるかの確認」
呼び出しを食らったかと思えばこれだ。
「そんだけの為に一々来なきゃ行けねえのかよ」
「うん」
「うん、て…」
呆れて何も言えない。
「それより…」
「?」
ひょいひょいと手招きされる。何かと思いソファの方に近付いていくと、
「俺さ、疲れてんだよね」
「あ?」
ソファに座ったままソファの前に立つ俺のネクタイを引っ張り顔を近付けられる。…何だよ…。つーか、みんなネクタイ引っ張り過ぎなんだよ!苦しいんだけど。
「だからさ、癒してよ……理央」
「は?…んんっ?!」
グイッと俺のネクタイを持つ手に力が入る。急な行動にバランスを崩しそのまま神戸の方に倒れてしまう。咄嗟にソファの背もたれに手をついたが俺の顔は神戸の顔に引き寄せられた。
「ふぁ…ッン、ちょ、…ん」
「…理央…、んぅ…」
そうだな、例えるなら頭真っ白。そんな感じ。抵抗しようにも出来ない。ネクタイを掴んでいない方の手は俺の後頭部をがっしりと掴んでいて身動きが取れないし、何より口を割って入って来た神戸の舌が俺の歯列をなぞって口内を翻弄してくるから力が抜ける。
「っ !ん……っなせ!!」
「ん…何だよ」
息も限界になってきて力を振り絞り神戸の胸を押した。
「理央ってキスされるだけでこんなにふにゃふにゃになるんだな、童貞?おもしろー」
「は、はぁ?!」
「顔真っ赤、かーわいー」
完全になめられている。そしてなんか名前呼びされてるんだけど…。
「ねぇ、俺まだ足りないんだけど?」
「…っー!」
再びネクタイを掴まれれば鼻先がくっつきそうな程の顔の距離。神戸の整った顔が目の前にある。神戸がぺろりと舌を出した姿が無駄に様になっていて背筋がゾクッとした。
「や、めろ、よ…」
「ふふ…」
「んっ…」
そのまま唇を舐められる。訳もわからず心臓の音だけが脳内に響き渡る。神戸浩志は男で俺も男で…そんな事も関係ないくらいに神戸の纏う雰囲気と行動に飲まれていた。
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