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嫌がらせのような
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「なーんてね」
「うえ?!」
急にポンッと押されて後ろによろめく。
「不良で名が知られている優木理央がキスでこんなんになるなんて…やばくね?」
「…お前がやったんだろ」
「はは、悪かったって。理央って弄り甲斐あるね」
「名前…」
「え?理央で合ってるよな?」
「……」
別に言い直させる必要も無いけど…。もう俺はそれよりも神戸にされた事でいっぱいいっぱいだった。保健室でけーちゃんにイタズラされかけた事もあり変に身体が熱を持ってたから尚更焦っていた。
「お前な…そういうのふざけてすんなよ」
「……」
俺だってそれなりに彼女とかいたことあるし、キスだってしたことある。でもこんな綺麗な奴、しかも男にされるなんて思いもしなかった…それに、こんな…なんかドキドキ、したこともなかった。どうしたんだよ、俺。
「わりーわりー、本気にした?」
「ばっ、…ちげぇよ!」
にやにやしながらこっちを見られた。神戸ってこんなに性格悪い奴なんて知らなかった。元からあまり知らなかったけど周りの様子見るからに凄い人気あるみたいだし…猫被りも甚だしいな。普段こんな悪どい顔なんてしないんだろう…この間みたいな王子様のごとくきらきらした爽やかな笑顔に女子達はやられてるんだろう。女子からそんな風に思われても他の男子から反感を買うわけでもないのはきっとそれ程の信頼があるからなんだろう。まず、こいつが色々報復されても倍にして返しそうだしな…。
俺何でこいつに遊ばれてんだよ…
「俺…お前になんかした?」
「は?」
俺に嫌がらせするくらないなら関わらないで欲しい…そもそも嫌がらせされる覚えもないんだけど。まさかこの間ぶつかった事まだ根にもってんじゃねぇだろうな?!
「いや、ぶつかったのは悪かったって…俺も悪気があったわけじゃないし…」
「は?何言ってんの、何のこと?」
「お前俺がぶつかった事に腹立てて俺に嫌がらせしてんじゃないの?」
「嫌がらせ?」
「だから、その、今の…き、キスとかだよ!!」
「はぁ?」
俺が思ってる事を言えばはぁ?あほ面をする神戸。
「いや、何も腹たってないし。つかそんな事でいちいち腹立つとか俺どんだけ心狭いの」
「ち、違うのかよ…」
「はぁ…お前な…てか嫌だった?」
「なにが?」
「キ、ス」
「………い、嫌じゃないけ、ど」
「…!」
って俺何言ってんだよ!!!こいつはふざけてやってるのに…俺バカだろ…!!でも気持ち良かったのは確かだし。
「いや、別にお前のキスが上手かったとかそんなんじゃねぇからな?!ていうか、さっきも言ったけどふざけてあーいう事すんな!!」
「んー、俺がもしふざけてな…」
「浩志!」
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