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考えてみたら
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生徒会室から教室に戻るともう俺以外は教室にいた。わいわい話していて閉会式まで待機しているみたいだ。
「理央!お前どこに行ってたんだ?みんな探してたぞ」
「わりぃ…」
「?」
自分の席につくと翔が間髪いれずに質問してきた。また心配かけてしまった。本当申し訳ない。
「…お前、なんかあったろ?」
「え?」
「顔に書いてある」
翔は何でもお見通しだ。昔から俺はこいつに隠し事が出来なかった。
「あの、さ…」
「うん」
あまり、周りに聞こえたら困る内容もあったから小さな声で全てを話した。第二倉庫で襲われた事を話したら少し翔が怒った様な顔をした…気がする。普段からそこまで表情豊かな方ではない翔だけど怒ってる時は必ず眉間に皺が寄る。
「あ、もう大丈夫だからさ」
「大丈夫じゃねぇよ。会長来なかったらどうしたんだよ」
「……ごめん」
「謝らなくてもいいけどさ…」
怒った顔から今度は呆れ顔になった。
「…てか、それ。お前のシャツじゃないよな?」
「あ、えーと、こう…神戸に借りた」
「へ~…」
翔にはもう何も隠せないと思った。それに本当にこいつの事を信用してるから…キスされた事も全て話すと決めた。
「…成る程な」
「いや、でもなんか、その」
「何、テンパってんだよ」
キスされた事、それが嫌じゃなかった事、笹原の事、笹原が浩志を好きかもしれない事、意味が分からないモヤモヤの事、全部話した。そうしたら最初は驚いた顔をした後何かを考える顔に変わった。
「お前それさ」
「うん」
「会長の事好きだろ」
「はぁ!?」
突如大声を出してしまった為クラス中の視線を集めてしまった。その時にバスケを一緒にやった奴らも戻ってきた俺に気付いたらしく俺の方にやってきた。その後すぐ閉会式が始まるという放送が入り、翔に今の発言について聞き返す事が出来なかった。
俺が……浩志を…?
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