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チャラチャラ
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「おい!優木あれ食べようぜ!」
「待てって、前田危ねえから!」
「お前らコケんなよー」
一旦ホテルに荷物を置き、そこから各自自由行動になった。俺、翔、倉沢、前田で京都の街を回る事になったんだけど前田がはしゃぎまくるのなんのって…あいつあんだけ乗り気じゃなかったのに1番うるさい…。
定番の清水寺付近を散策してたら前田がすぐ食い物の店に食いついた。俺の腕を引っ張りながら走るから…
「これめっちゃうまそ、…って、うおっ!」
「は?ちょっ…!」
ガクンッと体が傾いたと思ったらそのまま前田と一緒に倒れてしまった。
「っつー、……」
「うっ……」
「だから、危ねえって言った、だろ?」
「わ、わりぃ…」
痛ぇ……前田の下敷きになる俺。
「ごめん…」
「ったくよー…つか、顔近い」
「わりわり、いやーなんか優木に見上げられるってあれだな」
「?」
「クるな」
「はぁ?」
「どアホ」
ゴツっと鈍い音がして前田が声にならない唸り声をあげながら俺の上からどく。
「優木大丈夫か?」
「おう…」
「高明お前な…優木押しつぶされてたじゃねぇか…早くどけよ」
「だってぇー、優木可愛かったし…」
「おまえ…優木引いてんだろ」
前田が頭をさすりながら倉沢に文句を言っている。
前田、チャラいとは思ってたけど…。チラリと頭に浮かんだのは某保健医。
そういやぁ、あいつもこの旅行来てんだよな…。何で俺らの学年に来たんだよ…。他の学年は外から呼んだ看護師さんが付き添っているらしい。
「理央、立て…」
「ありがと」
翔に手を借りて立ち上がる。
「お前危なっかしいから俺らより前歩くの禁止な」
「えー、そりゃねーよ義明ちゃーん!」
「腕に絡みつくな、暑苦しい」
翔と2人でその様子を笑いながら後ろを着いて行った。
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