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食べる食べない
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「はぁ~…いいな~、心が洗われるようだ」
「その手に持ったアイス食ってから言ってくんね?」
タクシーで色んな所まわってて(タクシーは学校で借りてる)今は凄い広い庭のある寺に来て庭の周りを散策してる。さっきから前田は食ってばっか。
「お前よく食べるな」
「景色いい所で食べると消化も捗るわけよ」
「意味わからん」
そろそろ次行こうぜ、と倉沢がいいみんな座っていた椅子から立ち上がる。
「っつ…」
あ、やばい。
「おい」
「ごめん…」
「大丈夫か?」
立ち上がった瞬間フラって…。目の前が一瞬白くなって平衡感覚が消えた。すかさず翔が肩を掴んでくれたから倒れずには済んだ。
「立ちくらみしただけだから」
「貧血気味なんじゃないの?」
「優木細いしさ、ちゃんと食ってんの?」
「お前は食い過ぎな」
久しぶりにたくさん歩いた所為だろうか、少し疲れてきた。いっつも寝てるから寝不足とかはないんだけど、朝飯とか抜くのが普通だからご飯はろくに食ってない。今日だってさっき前田が寄越してきたアイス一口食ったくらいだし…。
「理央は肉食えよ」
「翔みたいに筋肉付ける必要もないし…」
「いや、人の体がとして栄養足りてなさ過ぎ」
「えー…」
翔に肩を離され若干フラフラしながらまた歩き出す。
「優木ー、もう少し休む?てか、もうホテル戻る?」
「え、いいよ。大丈夫」
「そうかー?無理すんなよ?」
「うん」
倉沢の言うとおり休んどけばよかったなー。と後になって後悔する事になる。
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