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倉沢がお送りします
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「なあなあ!なんか優木やばくね?」
「お、おう…」
「こう、なんつーか、オーラが!ピンクい!!」
「………」
高明が言っている事も分からなくもない。
高明が優木と井下を呼んでくると言って部屋を出て行った。部屋の鍵くらい持ってけよ…と思いながら自分も部屋を出た。
優木と井下の部屋まで着けば高明がドアの前で突っ立っていたから声をかければなんか吃ってた。なに?どうしたの。
その後優木と井下が部屋から出てきたわけなんだが……。
なんていうか、あれだ。優木が、すごい……色気が増してるっていうか…。
この一晩で何があったよ…。井下とか何食わぬ顔で優木の横歩いてるけど…。
高明がワーワー騒ぐ意味も分かるけど…。
「昨日の浴衣姿の色気がやばいって言うのはまあ、分かるとして…制服姿でもあんなに色気振りまいてたか?あいつ!いや、ね?すんげぇ顔整ってるし、髪の毛サラサラだし、いい匂いするし、風呂入った時分かったけど体毛薄いし、肌白いし、乳首ピンクだったし、もうそんな優木がこんな意味わかんねぇ色気出してたら俺今ならマジでいける!」
「何がいける!…だよ」
こいつサラッと言ってるけど所々発言が変態じみてるんだけど…。怖い。
そんな話をされながら朝飯の用意してあるホールまで歩いていった。
ホールに着いてからも優木は周りの視線を集めていた。女子はポーッと見つめているし男子までもが頬を染めながらチラチラと優木を見ていた。普段からワーワー騒ぐタイプでもない優木はのっそりと動いて気だるげに動作をするからそれがまた相乗効果というかなんというか。
俺は小声で井下に聞いた。
「なぁ、何。どうしたの優木」
「んー。分からん」
「分からんて…お前一緒の部屋だったろ」
「そうだけど昨日はあいついねぇよ」
「はぁ?部屋に?」
「うん。あいつ風呂で逆上せたって宇野先生が俺んと来てさ」
「そんで?その後どこいったの?誰かんとこ?」
「おう。そういう事ー」
「………」
もっさもっさと白米と味噌汁を食べ始める井下。そういう事?
「倉沢ー」
「なっ?!、ど、どうした?!」
急に優木に声をかけられビビってしまった。
「俺魚苦手…食べて」
「おう…」
心なしか声がかすれている気がする。腰をさする優木。昨日は井下との部屋にはいなかった…………。
えええ………。
なんかすげぇな。若者。
あの高明ですら昨日は俺と部屋にいたわ…。
なんとなく察した俺は優木からもらった魚をもそもそ食べ始めた。
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