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朝飯は昨夜のようにビュッフェ形式ではなくそれぞれに用意されていた。
「…………」
魚……。
「倉沢ー、魚…食べて」
「お、おう!」
好き嫌い多いし小食だから翔にはいつも怒られてる。今も翔がよそ見してる間にすかさず倉沢の皿に焼き魚をのせる。
ご飯、味噌汁、焼き魚、卵焼き、漬物、、、
といったまさに定番の朝ご飯。俺和食好きだけどこういう焼き魚は食えない、っていうか苦手だし煮魚派だし、白米だけでご飯あんま食えないし、かと言って漬物は別に好きじゃないし……作ってくれてる人に心の中で全力で謝りながら箸を置いた。
結局は和食が好きは好きなりに偏食なんだよな…。
「…………」
痛い。腰が……。そして怠い。体が、
「優木ー、大丈夫か?どうした?」
「前田……」
「なんか変なもんでも食ったか?」
「食ってない…体ちょっと怠いだけ」
「気怠さ増して色気も増してるな」
「……??……何だそれ」
今日の予定何だろ…。一日目の予定しか把握してなかった為今日何をするのかいまいち分かっていなかった。
「おい、お前らー、このプリント貰ったかー?」
「んー?何それ」
俺達のテーブルに来たのは担任だった。何やらプリントの束を持っている。
「急遽今日の夜から泊まる場所変わったから、部屋の荷物まとめとけよ」
「は?!何それ?!!」
「おい、前田米を飛ばすんじゃない。口の中の物を飲み込んでから喋りなさい」
泊まる場所変わるの?
「何でも大勢で泊まれる旅館が見つかったらしいんだよ。旅館がいいって言う要望があったろ?まあ各部屋の人数は増えるけどな」
旅館?!
前田がご飯を飲み込み先生にワーワー話している。
「これが諸連絡のプリントだ。貰っとけ。時間とってやるから朝飯の後、部屋片付けとけよ~」
「はーい!」
旅館かー。俺も最初は和風の旅館がいいと思っていたから願ったり叶ったりっていうか。部屋片付けんのも俺は荷物少ないしすぐ終わりそう。
「なぁなあ!!すげぇよこれ!」
「?」
「部屋に風呂付いてる!」
「はぁ?ホテルかよ…」
「違うんだって!!!露、天、風、呂!!」
「「「はぁぁあ?!」」」
前田以外の3人でハモってしまった。
部屋に露天風呂って……すげぇなこの旅館いくらしたんだよ……。
「飯も部屋で食べれるらしい」
「まじか、…すごー…」
多分旅館に行っても翔と一緒の部屋だと思うし、そしたらまた夕飯もっと食えって怒られるしでも露天風呂を部屋で入れるって幸せだしとか色々考えながらお茶をすすった。
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