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2日目スケジュール
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「これ俺への嫌がらせかよ」
「まーまー」
「だって……」
「諦めろ、理央」
「知らなかった優木が悪いな」
2日目の俺らのクラスのスケジュール。
まさかのグルメツアー
聞いてねぇよ…。
「だって…そんな食えないし…」
「井下と半分こ半分こ」
「無理」
「うわ、翔ひでー」
別に…グルメツアーが嫌っていうか…。そんなに量食えないからどうせ残るだけだし勿体無いし好き嫌い多いし…。楽しめる要素があまりない。
「優木、嫌いなもんらあったら俺が食ってやるから!な?」
「ホントか?」
「前田、理央を甘やかしすぎるな…こいつこういう時にでも栄養蓄えとかないとまたいつぶっ倒れるかわかんないぞ」
「もう倒れねぇよ!」
「かっかすんなよー、ほら」
「んぐっ?!」
試食のわらび餅を口に突っ込まれた。
「うまいだろ?」
「…うん」
今日はクラス単位で動くみたいだから、こればかりはどうする事もできなかった。
「ほら、この抹茶のチョコレートも食ってみろって」
「ん、…」
「なんか、優木餌付けされてるみてぇ」
「そう言ってやるな」
「にしても優木に試食食べさせた後の高明の目がとてつもなく輝いてるな」
「おう…」
「それも旨そう……うんまっ!!ほらほら、優木も」
「…んっ……うまい、な」
「~~~!!だろ?!」
「理央のやつ…夕飯食べなそうだな」
「確かに……」
「もー、無理……お腹いっぱ、」
「ゆ、優木君!」
「え?」
「これも食べてみない?はい!」
「ありがと……ん、………美味しい」
もうだいぶお腹に溜まってきていた。始めこそ前田が俺にどんどん試食やら買った物を食べさせて来ていたけど今はもう何故かクラスの女の子達まで俺に色々食べさせてくる。………何故?
「わーん!義明ー!」
「なんだよ…」
「優木にアーンするのは俺の役目だったのにー!」
「あぁ、そういう事な…」
「食べる時の優木がすんげぇ可愛い……のに皆気付いて優木に食べさせたがるんだよ!俺の仕事ない!!」
「珍しく他の奴らと絡んでるんだから大目に見てやれ」
「優木ぃ~……」
俺の腹はそろそろ限界に近づいて来た。腹八分目くらい。これ夕飯いらねぇや。溜め息をつく翔の姿がチラッと頭に浮かんだ。
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