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飲んでも飲まれるな:1
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「まーえらぁぁぁあ」
ど う し て こ う な っ た
今日泊まる旅館はそれはもうでかくて綺麗で。部屋は露天風呂ついてるし夕飯も豪華だし言う事なしだった。
夕飯の途中で少し用を足しに行くと自販機を見つけた。まあ、旅行に来てるんだし楽しく行こうぜ的なノリでついついビールを4人分買ってしまった。
部屋に戻り皆で飲んだはいいが………
「まーえら~殴らせろぉー」
「おい、優木大丈夫かよ!」
なんか、優木が凄い事になってる。
「最近…喧嘩しれねぇし~、腕が鈍るとらめらから~、…殴らせろー」
「いやいやいや、鈍っていいから、な、落ち着けよ!」
ほんのり顔は赤く呂律は回ってないし動作もゆるっゆるでものすっごく可愛いんだけど、言ってる事はかなり物騒。
「おまえー…いつも、…俺の邪魔するしー、なんか……腹立つからー殴らせろよ!」
「いやもう、風呂の件は本当ごめんなさい!!!」
いつもより饒舌になり、酔ってる割に力は強く俺の胸ぐらを掴みながら揺さぶられる。俺の頭はぐらぐら揺れる。
「ちょ、井下!何、優木酒弱いの?!」
「さぁ?」
「さぁ、って!つーか、力強すぎ!優木離してくれ!!!」
「多分殴るまで離さないだろうな」
「義明も呑気に見てないで助けてよ!」
義明はお茶を飲みながら、井下は優木が残した料理を食べながら俺ら2人を傍観している。俺今にも殴られようとしてるんだけど?!そこ助けるとこじゃない?!?!
「うおあ?!」
突然優木がグッと俺を押してきたことでバランスを崩し2人ともそのまま倒れてしまった。
「ってー…」
「殴る…」
「まだ言うか!!」
「………だめ…なの、か?」
「っ…!」
俺に覆い被さりながら首を傾げ目を見つめてくる優木。
ああ、もう何これ、すんげぇ可愛い。
悩殺的な視線を送られぐらっと心が揺れる。
「いい、よ…」
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