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興味本位
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本当は優木を生徒会室に呼ぶ理由なんて特になかった。ただ、単純にまたこいつに会いたいなって思っただけ。多分それは興味本位ってのが大部分を占めてて。噂には聞いていた不良君がこんなにも実物が綺麗なんてのは想像もしてなくて、そんな彼をもう一度見たいって思っていた。そしたら屋上で会い、そのままこれから俺が気まぐれで呼び出すことにした。
そんな意味を含め特に呼び出しに意味は無いことを伝えれば、そんな事で呼び出すなよなと呆れ顔で言われた。…優木のクセに生意気だな。少し遊んでやろうと思って優木を手招きしてソファの近くに呼んだ。
なんでこいつ普通にひょこひょこ来るわけ。
「俺さ、疲れてんだよね」
こう言えばやっと怪訝そうな顔をする優木。
「だからさ、癒してよ…理央」
優木が抵抗する暇もなくネクタイを思いっきり引っ張ってやった。名前で呼んでやると一瞬驚いた目をした。
そのまま俺の方に倒れこみソファの背もたれに手をついたみたいだが俺はそのまま優木の唇に自分のそれを重ねた。不意の行動に驚いたのか口が少し開く。それを狙ってそのまま舌を捻じ込めばビクッと過敏に反応する身体。
「ふ…んん…んぅ…」
優木の甘ったるい声が口から漏れ出てくる。俺がまた名前を呟けばピクリと舌が反応した。それが俺の意識を高揚とさせる。空いている方の手で優木の頭を後ろから掴んでさらに深くキスしてやれば優木の手はソファの背もたれから滑り落ち今度は必死に俺のシャツを掴んで来た。…こいつ煽ってんの?
そろそろ限界が来たのかシャツを握る手に力が入り俺の胸を押して来た。
「は、なせっ!」
口が離れ顔を見れば頬を紅く染めて涙目になっていた。うん、エロい。
「こんなんで、ふにゃふにゃになるんだな」
顔を真っ赤にして怒られた。キスだけでこんなにとろんとろんになるんだからその先は……なんて考えてしまう。
「俺、まだ足りないんだけど」
とでも言えば、目を泳がせて困った顔をする。これが本当にあの不良の優木理央なんだろうか。喧嘩の噂こそたまにしか聞かないがそれは中学の時までであって今は口の悪さや遅刻、サボり等可愛いもので、そんな事よりも見た目に関しての噂の方が絶えないような気もする。本人は全く気付いていないが。
唇にスルリと舌を這わすと甘い声が漏れる。
自分に歯止めが効かなくなりそうだ。
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