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俺とお前
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くっそー、なんなんだよ。あいつの顔見ただけでドキドキする。
屋上をそのまま駆け下りて空き教室に駆け込んだ。ドアを閉めそのままその場にずるずると座り込む。
「はぁ…」
どうしちゃったんだ、俺。つーか、翔が余計な事言うからだろ!…俺があいつを好きとかないから!そりゃ確かにこの間助けてくれた時は…嬉しかった、けど。この嬉しいは助けてくれたからで別に浩志って訳じゃない!…と思う…。
1人で悶々と考えても答えはでてこなくて…。
じゃあ…
浩志は…浩志は何で俺にキスしてきたの?
男の俺にそんな事してくるとか…。
ふと、この間笹原に言われた事を思い出した。
「おもちゃ…か…」
お前は遊ばれてるだけだって、そう言われた。確かにあいつ中々いい性格してるもんな。俺を弄って楽しんでるのかもしれない。それこそ初めてキスされた生徒会室での出来事。あれは自分でもふざけてやられたんだと思っている。
それでもこの間助けてくれた時の優しい笑顔が遊んでいる対象に向けられてる物とは思えなかった。俺を優しく起こしてくれてジャージを羽織らせてくれた。労わるような柔らかいキスを忘れる事ができない。思い出しては首を振り頭から掻き消そうとするのだ。
浩志は俺の事どう思ってんの?
生徒会室呼ばれんのだってあいつの気まぐれじゃん……。
でも行かなきゃいい話なのに俺はいつも行ってる。今日は行かなかったけど…。俺も俺なんだろうな。
お前は何がしたいの?どうしたいの?
もう訳が分からなくなってそのままぼーっとしていたら知らない間に寝てしまった。
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