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落ち着けよ
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「おい」
「ん…」
体を軽く揺さぶられる感覚がして目を開ける。
「理央」
「翔…」
「お前床で寝るとかどんだけだよ…」
「ん、寝てた…のか…」
床で寝てたせいか体の節々が痛い。
「何、翔よく分かったね」
「お前がここにいる事?大体お前が行きそうな所くらいわかる」
「すげー」
まだ若干働かない頭を少しずつ覚醒させていく。
「お前午後からは出ろよ授業」
「…え、もうそんな時間?!」
「昼休み」
「まじか…」
のそのそと起き上がり制服を整える。
「何でこんなとこで寝てんだよ。屋上じゃねぇの?」
「…屋上いたら…か、会長が来た…」
「神戸会長…?あ、浩志会長?」
「う……」
ニヤッと笑って俺を見て来た。
「あ゛ー!もう意味わかんねぇよ!」
「…どうした」
「どうしよ俺」
「何が」
「なんか…屋上に浩志来てさ、顔見れなくて…お前がこないだ変な事言うから…それで訳分かんなくなって、逃げて来た」
「…へぇ」
ポロッと口から一度零れたらどんどん零れて行く。
「なんかあいつの事考えると…変な感じ、になる。ドキドキって言ったら気持ちわりーけど…まともに見れない…」
「うん」
「なぁ、俺何?!どーしたらいいの?!」
「おい…掴みかかんなよ…」
思わず感情が高ぶり翔に掴みかかってしまった。俺より身長高いから体はびくともしないけど。パッと翔のシャツから手を離し我に返る。
「お、れは…好きかは分かんねぇ…でも浩志は俺の事…」
「気になるんだな」
「っ……おう」
「訊いてみれば?」
「は?」
「本人に。お前の事どう思ってるか」
「訊けるわけねぇだろ?!」
「あ、昼休み終わる。教室行くぞ」
「ちょ、おい!待てって!」
本人に訊けって…頭の中ごっちゃごっちゃさせたまま翔を追いかけた。
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