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誰とおやすみなさい?
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「っつーわけで、また戻された」
「眠いー」
井下が誰かの元に優木を連れてったみたいだが、さっき電話がかかってきてそれを取った井下が溜息をついたかと思えば部屋を出て行き戻って来た時には優木も一緒だった。
「ちょ、優木戻って来たの?ヤバイよ…色々。つーか主に俺の理性が」
「気持ち悪いんだよ…」
高明が相変わらずのキモさを発揮した所で井下が優木を座らせる。
「理央ー、もう寝るか?」
「ん、寝る」
「そっか、じゃあ布団敷いてやるから先に寝てろよ?」
「え……いやー、一緒に寝る!」
「ちょ、優木可愛すぎだから」
「高明黙れよ」
いやー、と言って井下の足に抱きつく優木。困り果てた顔をする井下。大変だな…。
「俺らまだ起きてるからさ」
「…やだ」
「んー、じゃあ我慢して理央も起きてるか」
「うん」
その後もケータイ弄ったりとかトランプしたりとか、枕投げは…まあ、優木が素面の時にやろう、ってなって色々やりながら過ごしてたんだけどそろそろいい時間になったし寝る事にした。
「理央寝るか」
「おー!」
「……お前布団あっちだろ」
布団を敷き、皆寝る体制に入るが優木が井下の布団に潜り込もうとする。一緒に寝るってそういう事?一緒のタイミングじゃなくて一緒の布団?!井下は溜息を履きながら優木を自分の布団から引きずり出す。…容赦ねぇな…。
「一緒に寝るもん…」
「俺、狭いのやだ。前田か倉沢にしてもらえ」
「ん…」
チラリと俺と高明を見る優木。え、俺ら?何言ってんの井下。
「よし、優木。俺と寝るか!」
「お前なんでそんな鼻息荒いんだよ。つーかお前が決めんのかよ」
「ばっ、んな事ねぇよ!!可愛い可愛い優木が一緒に寝たいって言うから」
「お前とは言ってねぇよ」
高明の下心丸出しの顔には苦笑いするしかなかった。
「……なんか前田だと理央の身の危険を案じる」
「おい!井下どういう事だよ!」
「そのまんまだわ。いいよ、理央。お前が選べ。俺以外な」
そう言うと井下は布団に潜り込み寝る準備をしてしまった。えー、俺らなの?いや、別にいいけどさ。まあ、どうせ高明が優木と寝るだろ、そんでなんかありそうなら俺が全力で高明を叩き起こす、そんな事を考えて自分も布団に入った。
すると、
「よし、優木一緒に寝ようぜ!」
「んー…」
「え、?!」
「は?!」
優木は高明の足元を覚束ない足取りで跨ぐと俺の布団に倒れこんだ。
「くらさわー、一緒に寝る……」
「は?俺?」
敗北感を表したかのような顔をする高明と鼻で笑う井下と目が点になる俺がそこにはいた。
「俺と寝んの?」
「おー!」
「高明は?」
「………なんか、やだ」
酔ってても何かしらの危険は察知した優木。涙目の高明。
「ん、おやすみ~」
俺の布団にモゾモゾと入るとすぐに目を閉じて寝息をたて始めた優木。
「義明のばーか!」
何故か拗ねてプイッと顔を背け布団を被る高明。いや、俺の所為じゃねぇし…と思いつつ布団に入るが……。
うん。寝にくいかも。
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