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仕掛ける:1
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制服に着替えて部屋に運ばれてきた朝食をとる。今日の日程を翔に聞いたらバスで奈良に行くんだってさ。京都じゃねえじゃん。しかも今日旅行最終日だし。何故奈良なのか…という多少の疑問を抱きつつも支度をし髪もセットする。
「集合玄関前だってよ」
「へー、あ、俺ちょっと飲物買ってくるわ」
「俺ら先行ってるな」
「りょーかーい」
翔達には先に行っててもらい俺は売店に向かった。
売店の近くのトイレの横切った時だった。
「うぇっ」
急にグイッと腕を引かれた。蛙が潰れたみたいな声でたわ…。誰だと思い引かれた方を振り向くとそこには背の高い金髪がいた。
「んだよ…由邦かよ。驚かせんなよ」
「あれ~、なんやいつもの理央に戻っとるやん」
「はぁ?」
「ちょお、こっち来てや」
「おい!俺売店行きてぇんだけど」
「えーからえーから!」
半ば無理やり、つーかほぼ無理やり腕を引かれトイレに引きずりこまれた。
「で、なんだよ」
「そない怖い顔せんでや~。綺麗な顔が台無しやで?」
つーっと俺の頬を由邦が指で撫でる。
「ふざけてねぇで、なんかあるならとっとと話せよ……一応俺急いでんの」
「いてて…堪忍堪忍…」
由邦の指を掴み下へ降ろす。
「昨日の夜は可愛いかったんやけどな~」
「それさなんか同じ部屋の奴にも言われたけど…俺覚えてねぇし、可愛い意味がわかんねぇ」
「覚えてないん?!」
目を丸くして驚く由邦。そんなに?そんなにやばかったの、俺。
「えー、やって、由邦ぃ~言うてむっちゃ甘えてきたやん」
「はぁ?!」
「まさか、俺が運んだのも覚えとらんの?」
「………」
「なんかな、翔君が理央連れて歩いとったから声かけたら理央んとこの会長さん所連れてく言うてて俺手伝ったんやで?」
待て待て待て。
え、浩志の所行ったの?は?
マジで記憶に無くて俺がんー、とかえー、とか唸っていると急に俺に影がかかり視界が暗くなった。
「な、んだよ…」
「ん……別に」
「近ぇよ…」
「気のせいやろ?」
「ちょ、…おい!…、んっ」
由邦の顔が次第に近付いてきたかと思えば額と額がぶつかる。そのまま鼻がくっつき…唇を重ねられた。
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