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思い出にしたくない思い出
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「……暇」
別に暇ではない。なんせ今は授業中なのだから。
授業中にも関わらず相変わらず屋上に1人で出向き煙草をふかしながらグラウンドを見ていた。体育の授業だろうか、何人かの生徒がそこにはいた。
研修旅行も終わりまたいつもみたいな毎日だった。旅行が終わっても倉沢や前田とは馬鹿みたいに騒ぐ事もある。それが当たり前みたいになっていた。でもその当たり前が怖かった。
大切な人達が自分の周りにいるっていう事実が怖い。
きっと前みたいに……
なんて考えるのが馬鹿らしくなって煙草の火を消して携帯灰皿につっこんでそのまま屋上の地べたにゴロンと大の字になって寝転んだ。
「……あほくさ」
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