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本当のココロ:2
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理央は泣きながらごめんと何度も俺に言った。
理央の話で昔俺達は両思いだったんだな、って分かった。でも今理央が好きなのは俺じゃない。
きっとあの日駅前で会った奴。
当時……。
俺が琳に告白してたら、
好きってちゃんと伝えていたら、
俺は理央と一緒になれた?
今考えると、そうも思えないような気もしてくる。多分俺の事好きって自覚できてなかったし。
俺以上に理央の心の傷を癒してくれる奴に出会えたんだな。
理央が俺や祐、隆の前から姿を消した時。なんで探さなかったんだろう。あいつが会いたくないと言っても合えば良かった。
いや、どの道それじゃ理央は心を開いてくれなかっただろう。
でも、こうしてまた会えて触れられただけでも俺は嬉しかった。あの時の可愛くて素直じゃない理央のままだった。
俺の腕の中で静かに寝息をたてる理央の頬にキスを落とす。
「理央……好きだよ」
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