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転校生でした
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「理央~、お前このクラスなの?」
な、んで……
「何でいんだよ!!
……琳!!」
「おはよ~」
教室の後ろの扉に寄り掛かりながらおれに向かってひらひらと手を振るのは、どっからどう見ても間違いなく、琳だった。
「え、お前……は?」
「生徒会室で待ってろって言われたけど暇だから来た」
「………」
なんか驚き過ぎて。
琳の周りにはもう女子の塊が出来ていて騒いでるけどそんなのも俺の耳には入らない。
「なぁ、優木、誰?知り合い?」
「あ、あぁ。知り合いっつーか、中学の友達っつーか……」
「桐島……」
えええ……まさか、転校生が琳て…。
「おい!桐島!!!」
「んあ?……あ、会長さん」
すると俺の教室にすごい剣幕で入って来たのは浩志だった。浩志が来たことでより一層騒ぎ出す女子達。いつもの王子猫被りスマイルは何処へやら。
そんなのも気にせず騒げる女子すげぇ。
「勝手に抜け出さないでもらえますか?」
「あ、すみません…中々誘導されなくて退屈だったもんだから」
何故か2人の間にバチバチと火花が散って見えるのは俺だけだろうか。
「じゃあ、また後で来るからね理央」
浩志に腕を掴まれ教室から出て行く琳。
浩志が朝の機嫌が悪かった理由ってこれなんじゃ。
「理央……」
「翔、そんな哀れな目で見んなよ、俺が1番分かってる」
なんかまた面倒な事になりそうだな…。
はぁ、と自然に溜め息が漏れてしまう。そして怖いのはこれからで、、、
「優木くん!!ねぇ!誰?!知り合いなの?!」
「すっごいかっこいいけど、友達?!」
「さすが優木くんのお友達!イケメンなんだね!」
クラスの女子ならまだしも話した事のない他のクラスの女子までもが教室に雪崩れ込んで来た。
くそー………、屋上逃げてぇ……。
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