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「どういうことだ?」
「俺も分かんねぇよ…」
朝のホームルームの時間。久しぶりに出たけどクラスは転校生の話で騒がしかった。このクラスに来るわけでもないのに。
「お前ら静かにしろー、まあ知ってると思うけどBクラスに転入してきた桐島琳君、仲良くしてやれよー」
琳君だってー!かっこよかったよねー!
など主に女子達が騒がしくなる。
確かにかっこいいよ、それはもう知ってるし、多分皆よりも琳の事知ってる。
って、そういう事じゃなくて!!!
「確かに、琳こっちに来てるとは言ってたけど…」
まさかこの学校転入してくるなんて。
「なんか…また色々ありそうだな」
「もう勘弁してくれ」
また琳と学校生活が送れるのは嬉しいけどそれに伴っていろんな障害がついてくるのはもう分かる。主に女子的な意味で。
「まだ同じクラスじゃないだけよかったわ」
「どーだかなー」
きっと休み時間になると女子達がBクラスに押し寄せるんだろうなー、って思うと、なんか可哀想。琳が。
1時間目の授業を受け休み時間になった。2時間目は保健室行こうかなー、と教室を出ようとした時だった。
「りーおっ」
「琳!」
教室の後ろの扉から現れたのは琳だった。
「どこ行くんだよ」
「保健室……」
「具合悪いのか?」
「さ、ぼり……」
「成る程。俺も行くわー」
「ダメだって、転校初日だろ?!」
琳が教室に来た事でクラスが騒がしくなる。
「……教室にいなくていいのか?」
「なんか女の子が凄くてよー……抜け出して来た」
やっぱりね。
「まー、琳がいいなら…行こう?」
「おー、行くー」
琳は俺に着いてくるようで。
初日からサボってもいいもんかなぁ。まあ、俺も同じ事するかもしれないけど。
すると琳が俺の肩を抱きながら歩きだした。
「琳……何、この腕」
「え?ダメ?」
「ダメ…とかそういう問題じゃなくて…」
そんな俺達を見て騒ぎ出す女子達……。
「ここ学校だから」
「学校じゃなかったらいいんだな」
「ちげえ……あのなー、」
「まーまー、とりあえず保健室行こうぜ?」
なんだかんだと琳に流されそのまま保健室へ行く事になってしまった。
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