アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
言いたい事
-
「あー、君が噂の転校生君?」
「けーちゃん知ってんの?」
琳と2人して保健室に行けばけーちゃんがデスクで仕事をしていた。
「朝からキャイキャイ騒いでるだろ?女の子達が」
琳を見ながらニヤリと笑うけーちゃん。
けーちゃんと琳を交互に見て思うけど俺にはない大人の雰囲気が羨ましい。
「先生…なの?」
「宇野啓一。これでも保健医」
「これでも、ってお前な」
だって……白衣着てなきゃ保健医に見えねぇだろ。
「理央は…サボりだろうけど…転校生君はどうしたの?」
「俺もサボろうかなーって」
「初日から凄いねぇ」
「どーも」
琳はキョロキョロと保健室内を見渡している。
「つーか、何。なんで理央はもう転校生といるわけ?」
「あー、こいつ……中学同じで…」
そもそも高校で転校生ってそうないからな。
「こないだ言ったけどこっちまた帰ってきたからさ。学校やっぱ行きたくてさー、編入試験受けさせてもらって後は向こうの学校とかの色々あって免除してくれたわけ」
「へー……」
「やっぱ理央の近くにいたいからさ」
「っ……」
平気でこうも恥ずかしい事を言える琳は相変わらずだし琳にしかできない。
「何、君らそういう関係なのー?いーの?会長さんに怒られちゃうよー?」
「ちげぇから……」
けーちゃんがちゃかす様に言ってくる。俺と浩志の関係を知ってるから尚更楽しそうだ。
「やっぱそーなんだなー。てか、理央に言いたい事あんだけど」
「な、んだよ…」
「俺、理央が好きだよ」
「はぁ?!いや、だから俺は…っ」
何を言い出すんだ!けーちゃんが目を丸くしてる。
こないだ、その話はもう決着つけたよな?
「お前なー。俺は理央がそう思うんなら仕方ない的な事は言ったけど、別に諦めるなんて一言も言ってねぇよ」
「なっ……!」
「つーわけで、同じ学校にまた通えてるんだし?俺はお前と一緒にいたいわけ。それなのにクラス違うしよー…」
な、何?!どういうこと…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
164 / 231