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もうすぐ夏休み?
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「ゆーきぃぃぃいい!!」
「……んだよ…」
机の上で突っ伏して寝ていたら背後から前田に思い切りのしかかられた。
「なあ、海行こうぜ!!」
「はぁ?」
「もうすぐ夏休みだろ?行こうぜ海!いーきーたいいいい!!」
「えー……」
「なになに、面白そうな話してんじゃん」
唐突に誘われた。
海?
その話を聞いていた倉沢も話に加わってきた。
「去年さー、義明と行こうって行ってたんだけどさ中々予定合わなくて行けなかったんだよ。な?」
「そういえば」
海かー。最後に行ったのいつだろ。昔の連れと夜とかの海行った記憶しかねえ……。
「なになになに、面白そうな話してるな。俺も行きたいなー」
「………は?!」
「うお?!桐島君?!」
どっから湧いて出たのか琳が目の前に現れた。
「君付けしなくていいよ」
「お、おう…!」
「琳どうしたの」
「んー?理央に会いに来たにきまってんだろ?」
キャー!!と騒ぎ始めるクラスの女子達。
「てか、夏休みの計画?俺も海行きてー」
「俺は行くとはまだ言ってない」
「は?!優木行こうよーー!」
だって海とか暑いじゃん…
「お願い、行こう?期末テストとかご褒美ねえとやる気でねぇんだよ!」
なんで俺が海行くことがご褒美に繋がるんだよ。
「俺んちで車出すよ」
「桐島まじで?!ひゃっほい!」
「倉沢も……行くの?」
「んー、まあずっと高明と行こうとは言ってたからな」
翔も行くかな……翔が行くなら。
「翔ー」
「んー?」
トイレからちょうど帰ってきた翔を手招きする。
「あのさ、海行く?前田が行きてぇらしい」
「なにそれ、面白そう」
「だよな!ほら、井下もこう言ってるんだし」
「ん?なんで桐島がいんだよ」
「おれも一緒に海行くからよろしくなー」
「成る程」
いやいや、成る程じゃねぇだろ。どんどん話進んでんじゃねぇか……。
「はい!んじゃあ決まりな!」
「あ、神戸とか連れてかなくていいの?」
「おお、そうだね!神戸会長もいたら更にいい!」
浩志も?!
「浩志呼べば女の子たくさん来るかも」って考えが安直すぎるんだけど…。
「神戸ってまさか会長さんのこと?」
「そうだよ」
「ふーん」
琳の目が絶対なんか企んでる目してる…。
「おっしゃー!優木伝えといてな!」
「え?!」
休み時間の終りを告げるチャイムがなり前田と倉沢は自分の席へと戻っていき琳も教室を出て行った。
俺凄い流れに乗らされた感が否めないんだけど。そして琳のここでもすぐ周りに溶け込める社交的な部分は尊敬した。
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