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海に来たけど(桐島)
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最近俺は理央が通ってる高校に編入した。日本に帰ってきてからどうしようかと考えたがどうせなら理央と同じ学校に行きたいと思い編入試験を受けた。
この学校のやつらはいい奴ばっかだけど少し気に入らない所があるとしたら、まあ…生徒会長かな。まさかこないだの件の男が生徒会長だとまでは俺も考えなかったわけだ。
編入してみたら理央とはクラス違うしよ。まあそんな人生甘くないって事だな。隣のクラスになれただけでもマシかもなー。
それで理央に頻繁に会いに行ってるわけだけど、理央のクラスメイトが何やら理央を誘っていた。海?なんか面白そうじゃん。
理央、井下、前田、倉沢、んで会長を乗せた車は海へと向かう。……理央の隣になれたのは嬉しいけど、会長さんも反対側座ってんだよなー。まあ2人はそういう関係らしいから、俺が理央にちょっかい出すとかなり敵意むき出しで突っかかってくる。
海に着いて前田が確保してくれた場所へと向かうが女たちの視線を感じる。その中に理央に向けられる視線にも気付いた。女からの視線もあるが主に男からだった。なんだよホモしかいねぇのか?あ、俺は理央限定だから。
当の本人はその視線が好意的なものではなく敵意や哀れみの視線と勘違いしてるみたいだけど……。
さっと、理央を俺と神戸の間に入れる。
「夏の海は危険がいっぱいなんですよ~?理央くーん」
「なんだよそれ……」
「おい、桐島。理央の肩に手ぇのせるんじゃねぇよ」
理央に触ればすぐこれだ。目ざといな。
海に入る為に着てたパーカーを脱ぐ。井下に促され理央もパーカーを脱ぐが…。
本当ほっせぇな…ちゃんと飯食ってんのか?かっこよくなりたいとか言ってる割にはこれだもんなぁ。綺麗って言ったらそうなんだけど。腰つきエロいし何故か顔ちょっと赤いし焦ってるしなんだよ、可愛過ぎ。
すると俺が理央に向けてる視線に気付いたのか、
「お前パーカー……着とけ」
「はぁ?何でだよ」
「あらら?会長さん独占欲つよー」
「うるせぇな」
海来てる時点で無理だろ。今日一日はほぼ上半身裸だしな。
「ほら、理央とっとと海行こうぜ?」
「わ!ちょ、琳!引っ張んな!!」
「あっははは!わりー、優木!」
「くっそ……」
大きな水飛沫をあげて理央が背面から海に倒れこんだ。立ち上がり水を飛ばす。さながら犬だな。
しぶしぶと言った様子で少し離れた所にボールを取りに行く理央。それを見ていると何人かの男が理央に話しかけていた。
(なんだよ……揉め事?)
の割にはそんなに殺伐としてはいなかったがそのうち1人が理央の腕を掴んで引っ張っていた。
「あー……」
なんつーか、世話が焼けるって言うか。まあしょうがないんだけどな。理央の元へ行き男たちに話しかける。
「すみませんー、うちの連れがなんかしました?」
「っ……琳!」
「あ?誰だよ……」
「こいつ俺の友達なんで。なんかしたなら謝りますよ?」
「……何でもねぇよ」
「そっすか、んじゃボールありがとうございましたー」
男たちは不服そうに去って行った。
「お前は1人でボールも取りにいけねぇのか」
「俺悪くねぇだろ!!」
「お母さん心配で理央を1人にさせられない!!」
とふざけていえば気持ち悪いと、一言。
「でも本当に目離せないんだけど」
心配なんだからしょうがねえだろ?
理央を引き寄せて耳に軽くキスをする。
理央はかあっと顔を赤らめて睨んでくる。
ああ、もう。くっそ可愛い。
今日一日が楽しみ過ぎて仕方ない。
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