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魔が差して…:1
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ところでさ、
「前田……さっきから近くね?」
「そりゃ同じ浮き輪入ってるし?」
「いや、それはそうだけどよ……顔の位置的な意味で」
同じ浮き輪に入ってるのは分かるけどさ、近くなるのも。
だとしても、明らか視線を感じるし。
気のせいな気はしない。さっきまで並ぶように浮き輪に入っていたが、今は明らか俺の後ろから前田が囲むように位置してる。カップルかよ。
「睫毛なげぇなー…」
「なんだよ…」
俺の顔を覗き込むようにして見つめてくる前田。改めてそんな見られると緊張すんだけど…。
「肌もすべすべだし」
「…おいっ、なにすんだよ!」
「同じ男とは思えない」
浮き輪の上に乗せている腕をなでられる。
「あと、割と華奢だよな」
「んっ…ちょ、馬鹿野郎!変な触り方すんな!!」
水中で腰回りをゆっくりなぞられる。予想だにしてなかった事にビクッと体が反応してしまった。
「前に温泉入った時も思ってたけどさぁ、色白いし身体つき綺麗だし…あとそのちょっと焦った時の表情がやばい」
「はぁ?!訳わかんないこと、言うっ、な!つーか触り方!!っ…」
いまだ水の中でスルスルと腰や脇腹あたりを撫でつけられる。その度ピクッと体が強張ってしまう。
そんな俺らを不思議がるように周りにいる海水浴客たちが見てくる。
「前田!やめろ!!っ」
「あれ?優木顔赤いよ〜?」
何時もと違って意地悪く口元をニヤつかせながら俺の顔を覗き込んでくる。遠くの砂浜を見やれば琳達も何してんだあいつら的な視線を寄越していた。
「前田、そろそろ上がろうぜ?つーか、手……腰から離、せ…」
「えー」
「えー、じゃないんだって!…っん」
「本当優木ってたまーに可愛い反応するよなー、つーかそっち系のときはいつもこんなんな訳?」
「はぁ?……ちょっ、…!」
はぁ、と耳もとで前田の吐息が漏れたかと思えば急に密着させられる体……
そして確実に固い何かが、俺の後ろ下半身に当たっている。
おいおい…マジかよ…
「前田……お前…」
「なにー?」
「何じゃなくてさ、……やっ、んっ」
ばっかやろう…!!!変な声出んだろうが!!
なに?なんて分かりきってるくせになおも固くなったものを水着越しに尻に充てられる。
「お前、の……当たって、る…」
「え?」
「だ、からっ…アレだよ!」
「ウソ?気のせいじゃん?」
ニヤって笑いながら体を密着させられる。
水中という事もあって当たってる感覚が変な感じになる。
「お前…いくら水着の女の子たくさんいるからってな……っ、〜〜」
海で反応してんじゃねえよ!!!
「え?……別に俺は女の子でこうなってる訳じゃ…、って、へぶっ!!」
片手で脇腹をなぞられさらに前田のものを尻に擦り付けられた時だった。
前田が変な声をあげて俺から離れた。
「……前田?」
「っつー、いきなりビビった〜!…あ、ビーチボール……」
少し離れた所には俺らが遊んでたビーチボールが。砂浜を見ると遠くからでも分かるどす黒いオーラを出した琳と慌ててる倉沢と胡座をかいて膝に頬杖ついてる翔が見えた。
「ごめん、優木……上がろう」
「おう…」
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