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心配性の彼が見たもの
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「え………」
ドアを開けた俺が目にしたのは……
「え、り、理央?」
「……」
「お前なんで………
小さくなってんの?」
玄関に立っていたのは小さな男の子だった。
「お前……理央だよな?どうした」
見た目3、4歳くらいの子供がそこにはいた。初めはびっくりしたが、多分顔付き的に理央。幼さは残るけどハッキリとした目元で理央だと分かる。
と言うか何よりも俺の記憶が正しければ小さい時遊んでいた理央そのものだ。
「お兄ちゃん、…誰?」
「え、あー…」
まさか記憶まで昔に戻ってる…のか??
「………」
俺がなんて返そうか悩んでいると子供理央はじーっと俺をみてくる。そして、
「かける……?」
「!!!」
俺って分かるの?
「か、翔だけど…」
「なんで、…俺よりおっきーの?」
「は?」
「いつもは俺のがおっきーもん!!」
俺に何故か掴みかかってくる(というか俺のシャツの裾を引っ張る)理央。
確かに当時は俺よりも理央の方が身長は高かった。小学校高学年あたりくらいから俺が気持ち悪いくらいの成長期に入りとっとと理央の身長を抜かしていった。
にしても、多分今の状況分かってないよな……どうしようか。
「理央…はなんでここにいるんだ?」
「わかんない…起きたらねー、ここにいたのー」
見れば多分大きい理央が寝るときに着てたんだろう、スウェットが床に脱ぎ捨てられていた。今はTシャツだけ着ているが勿論大きいため膝下まで裾がかかっている。
「そっか…どうしたもんかな」
とりあえず……
皆に相談するか……。
「わ!」
「じっとしてろ…」
「なんで、かけるおっきーの?」
「後で話してやるからとりあえずじっとしてろ」
子供理央を抱えて家を出る事にした。
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