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理央くんと常識人
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で、
「どーすんだよ、優木」
「それを話しに来たのもある」
ソファに胡座をかきながら足の間に優木をすっぽりとおさめて話す井下。なにそれ、俺もやりたい。
「原因分かんねぇしな」
「優木も記憶ないんだもんね」
ジーっと優木を見れば、
「……?」
こてん、と首を傾げながら見つめ返してくる。
くっ…なんだ、この破壊力は……
「とりあえず……神戸と桐島、呼ぶ?」
「え、2人とも呼ぶの?なんかあいつら顔合わせる度揉めてね?」
「そうだけどな……まず、倉沢呼ぶか。まともな奴いねぇと俺が困る」
「俺はどうなんだよ!」
俺まともじゃないの?!
と疑問を抱きつつも義明に連絡を取った。
15分くらいしてから義明が俺の家に着いた。
「え……」
うん、いや、分かるぞ義明。俺も一番初めの反応そんなんだったから。
事情を説明すれば目を点にする義明。
「まーじか……えー、そんな事あるんだ」
驚きつつもちっこい優木に義明は興味津々だ。
「えーと、優木理央君?」
井下の腕に掴まりながらこくんと頷く。
「俺ね、くらさわよしあき、って言うんだ」
「ん……よしくん」
「うん、よろしくね!」
ぶはっ!!かっわいいいい!つーか、羨ましい。てか、俺自己紹介してねぇ!!ただのパンツ履かせたお兄さんになってんだろ!!
そして義明の子供扱い慣れてる感じ……いつも高世と遊んでくれてたもんな…。
「はいはいはい!!俺まだ自己紹介してない!理央君、俺はねー、まえだこうめい、こうちゃんとかこう君て呼んでねー!」
「こう、ちゃ…?」
「ぐはっ!!!」
その小首傾げてはにかみながら笑う感じ……たまらん。
「高明顔にやけすぎててキモい」
今なら義明の辛辣な言葉すら寛大に受け止められる。
「てか、どうしたもんかね…」
「どうやったら戻るんだ?」
「寝たら戻るとか」
「あー、なるほどね」
朝起きたらちっさくなってたらしいじゃん?もう一度寝たら、って事も。
「理央、寝るか?」
「やら……ねうくない…」
クルッと体を反転させ井下の首にしがみ付く優木。くっそ、そのポジョン代わってくれ!!
「んー、眠くねぇか……」
「とりあえず夜まで待つしか…」
ぐぅ〜〜
「あ…」
「なに、理央…腹減ったの?」
可愛らしいお腹の音が優木の腹から聞こえてきた。
カァーっと顔を赤くして更に井下に抱き着く。
「昔はよく食ってたもんな…今はなんで小食になったかねぇ…まあ、いい。前田、なんか作れる?」
ぽんぽん、も優木の頭を撫でながら俺に視線を移す井下。いやいや、俺?!
「俺が料理出来るわけないっしょ」
「高明の不器用さ致命的だもんな」
「うるせー!」
「んー、ファミレスでも行くか」
「おう、そーしよう!」
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