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理央くんとファミレス
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「いらっしゃいませー!何名様ですか?」
高明に急に呼ばれたかと思えば小さくなった優木に出くわす。なんなのこのサプライズ。半信半疑だけど井下が優木って断言してるんだから、多分そうなんだろう。
優木がお腹を空かせたらしく皆で近くのファミレスに来たわけだが。
「理央くーん、何食べたい?ん?何でも頼んでいいよ?これは?」
「うるさいぞー、前田」
小さくなった優木は物凄く可愛い。それは分かるけど、高明がはしゃぎ過ぎなんだよな。
「これ……がいい」
優木がメニューを指したのはお子様ランチ。まあ、無難だな。
「お前らは決めた?」
店員を呼んでメニューを伝える。
ドリンクバーを頼んだから飲み物を取りに行く、が。
「理央、何飲む?オレンジジュースでいい?」
「うん」
「そんなくっ付いてたら俺ジュース取りに行けない」
「やら……」
優木…井下にべったりだな…。昔っからこいつら仲良かったんだな…。
「つーわけだ、前田。俺のアイスコーヒーとオレンジジュース頼んだわ」
「はあ?義明にも頼めよ!」
「倉沢にはなんか悪い気が」
「何で俺には悪い気がしねぇんだよ」
ぶつぶつ文句を言う高明が可哀想になったので俺もどうせ飲み物取りに行くし、手伝う事にした。
「ストローいるよな…」
「井下、ガムシロとミルクいるのかな?」
「一応持ってけば?」
人数分の飲み物を入れてドリンクバーを離れようとした時だった。
「もー!琳君てばー!」
「なー、桐島もそう思うよな?!」
少し離れた席から数人の男女の騒ぐ声が聞こえてきた。
りん……きりしま?
「まさか、…桐島じゃね?」
「あー、そのまさかっぽいけど」
声がする方へ目を向けると、男女のグループの中に桐島がいた。
「うわ、すげぇな。桐島の両隣女子が占拠してんじゃん。モテモテ〜〜」
「流石人気者だな………てか、桐島は優木が小さくなったの、知らないよな?」
「さっき連絡しようと思ったんだけどさー、辞めたんだよね〜。そのうち伝えるけど」
飲み物を持って、井下と優木の元に戻る。
「はい、オレンジジュース!」
「あ、ありがとう…!」
「か、可愛いっっっっ!!!」
高明がオレンジジュースを渡すとキラキラとした笑顔でお礼を言う優木。
口を押さえながら悶える高明。
まあ、確かに…可愛い。
「なんか優木、小さい時はこうも素直なんだな」
「ツンな優木も可愛いけどデレも申し分ないほど可愛いやばい」
両手でコップを持って、こくりと喉を動かしながらストローを咥えてジュースを飲む優木に和む3人。
「あれ?お前ら何してんの?」
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