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その11
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「いやいやいやいや、なんて冗談やめてくださいよ。どうみたってあなたみたいな不良が家庭科部なわけないじゃないですかー!」
とか言いながら肩を叩きたい!!できないけど。やった瞬間殺される。
「あ、え……家庭科……部?」
「ああ。お前ら、新入部員のお出ましだ。」
途端、先ほどよりももっと騒がしくなる家庭科室。
部長らしき人に引っ張られながら家庭科室へと入る。今にも失神してしまいそうな俺の目に飛び込んできたのは色、色、色。赤やら緑といった定番(!?)色から灰色、そして目の前の金色。
あ、これはダメだ。不良しかいない、
俺の頭の中の家庭科部は鋼道くんのような天使たちが裁縫などをしてきゃっきゃっウフフしてるのかと思っていた。それがどうだ。目の前では不良たちが新入部員の俺に興奮して雄叫びをあげている。もうやだ。
「おら、自己紹介しろよ。」
あ、もう俺は入部することが決まったんですか。さいですか。
「1-D組のかわ、川口涼助です。……その、料理は、得意でしゅ。」
……………………………あ。
シーンと静まり返る教室内。なんだ、家庭科部には噛んではいけないとかいうルールでもあるのかっ!?はっ、まさか噛んだら舌を噛み切れとか!?待てよ、舌を噛み切る場合って何Nの力をかけたらいいんだ!?えーと、舌の厚さが……(混乱中)
「おい。聞いてんのか。」
「は、はいっ!あのっ、舌を噛み切るのに何N必要なんですか?」
「は?」
やっちまった。そうだよな、舌の厚さなんて人それぞれだもんな…
「おい。」
「ぶっひゃひゃ。金ちゃん、なにその子。むっちゃおもろいやん。」
ピンク髪のお兄さんが大笑いしながら俺と部長さんに近づいてくる。というか、おもろい?おもろいって何?
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