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その9
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「川口、よく聞けよ。」
がしりと肩を掴まれ、真剣な顔で言われる。こくこくと頷く。
「この学園の五割はホモだ。理由は、性欲盛んなお年頃の男子たちが都会から離れた男子校に通うんだ。周りに女子校や共学校はない……どうしても対象が男になっちまう。」
「…………?」
「この学園の5割はホモだろ。んで、4割がロリコンとショタコン、残りが童貞だ。」
「??」
何言ってるんだ高坂は。まったく意味がわからない。
「お前、わかってないって顔してんな。純粋すぎてこえーわ。」
さっきも言われたぞ、そんなこと。
「つまりだ、この学園では男同士で恋人になったりヤッたりすんのが普通っつーことだ。わかったか?」
「あのー…」
「なんだよ」
「やるって、何を?」
そういった途端高坂、そして周りで俺らの会話を聞いていた人たちの動きが止まった。ほんとうに、止まった。さっきまでミシン使ってた人の手も止まった。
「………マジかよ……高校生にもなって意味知らねーの?珍しすぎんぞ、お前。」
「いや、本当にわからん。一体何をするっていうんだ。」
高坂は一つ息を吸い込み言い放った。
「セックス。」
今度は逆に俺の思考が停止した。
せ、セックス?セックスってあれか、保健の授業で習ったやつか?性行為って名称の。あれを、男…同士………で…………
「!!!!?????」
だんだんと顔が熱くなっていくのが自分でもわかる。そういったことにまったく馴染みの無い俺にはハードすぎる。
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