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沈黙と肯定
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先端がずぶりとめりこみ、そこからゆっくりと竿の部分まで収まった。思った以上に呆気ない挿入に、マコトの顔が歪む。
「…もしかしてさ。男とヤルの初めてじゃないの?」
「!」
タクミは目を伏せる。沈黙は肯定を意味していた。
「昔からの癖だよね。自分の都合が悪い事が起きると黙り込んじゃうの」
「……」
「そっかぁ、残念だな」
その言葉を聞いたタクミは、マコトの興味が薄れたと思い、僅かに力を抜いた。
だがマコトは緩んだ隙をつき、さらに腰を押し進めた。タクミから短い悲鳴が上がる。
「その男を見つけて、消してあげないとね…」
「…っ、何…する気だ?」
決まってるだろ、とマコトは吐き捨てタクミの奥を抉り、その身体を揺さぶり続けた。
「言葉通りさ。俺自身の手で、そいつを消してやる。あんたの目の前でな!!」
「い、あっ…あっ!」
「いいか、よく聞け」
マコトは繋がったままタクミにのし掛かり、汗ばんだ前髪を掴み上げた。嫌でもマコトと目を合わせられる。
そこにいたのは、今まで見たことのないほど狂気に満ちた、弟の姿だった。
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