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吐息と性感帯
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「何してるの兄さん」
「!」
項に吐息がかかる。それと同時に背筋にゾクリとするものを感じて、タクミは鎖を引く手を止めた。
そんな兄の様子を楽しむように、マコトはさらに距離を縮めて、ピアスの外れた耳朶を舐めた。
「…っ、う」
タクミは嫌がって身体を捩るが、その声の中に漂う色香をマコトは見逃さなかった。
「あれ?ここも好きなんだ」
耳の裏側を丹念に舐めるマコトに抵抗しようにも、身体に力が入らない。嫌だと分かっていても性感帯を刺激されては、どうにもならなかった。
マコトの舌遣いは巧みだ。そのテクニックに蕩けそうになった思考を呼び戻したのは、他でもない弟の行為だった。
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