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どうでもいい
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結局、新兵器が完成したのは1週間後だった。
あーでもないこーでもないとうんうん唸って、改良に改良を重ね、とうとう完成したまさに最高傑作。
それがこの、だだんだんver.2だ!
やっぱり俺様は大天才だな。
こんなに素晴らしい新兵器を造ってしまうなんて。
だだんだんに乗り込んで、さっそくパン工場を目指す。
俺様は早くこの兵器をお披露目したくてルンルンになっていた。
んだが。
「やーいアンパンマン! 出てこいったら出てこーい!!!」
アンパンマンが出てこない。
さっきから拡声器で何度も声をかけているのに、うんともすんとも言わない。
仕方ないので、だだんだんからパン工場の屋根に降りて、アンパンマンの部屋の窓をノックする。
「おーい! 居るのは分かってるんだぞ!」
コンコンと音を立てるが、窓どころかカーテンも締め切られたままだ。
「出てこないんだったら、これから街に行ってイタズラしちゃうからな!」
こんなことを言われたら、さすがに出てこざるを得ないだろう。
だってアンパンマンは正義の味方なんだから。
正解を見つけたと思ってにやにやしながら窓が開くのを待つが、いっこうに開かない。
なんでだ?
正義の味方なんだから、止めに来なくちゃダメだろ。
街のみんなをまもるのがお前の役目だろ。
みんなのことがどうでも良くなった?
いや、それとも。
俺様のことがどうでもよくなった?
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