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9日目
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「ばいきんまん、いい加減起きて」
目が覚めると、夕方の5時だった。
昨日アンパンマンとシたあとそのまま昼寝してしまって、全然夜に寝れなかった。
おかげで今日は半日を無駄にするし、半日っつうか、ほぼ1日だろ。
「ばいきんまん、機嫌直してよ」
「べつに、機嫌悪くねぇし」
早く起きても本読んだり、アンパンマンとうだうだしているだけだけど、それでも無駄にしたと思うと少しむしゃくしゃする。
寝てしまったのは自分のせいだし、アンパンマンに当たるのは筋違いだとわかっているけど、少し強く当たってしまう。
「拗ねちゃって、可愛い」
「拗ねてない、刺すぞ」
そう言って後ろから抱きしめてきたから、尻尾の先端をアンパンマンの脇腹にあてがう。
なのに、俺様を抱きしめたま全く動こうとしない。
「ばいきんまんが僕を刺せるわけないよ」
「なんでだよ、いつもお前のこと倒そうとしてるだろ」
確かに、俺様に人を刺す度胸なんてない。
でも、コイツにあっさりと刺せるわけがない、と言われると思わず反論してしまった。
「倒すっていっても、僕に降参しましたって言わせたいだけでしょ」
「そうだけど」
「それにいつも服を狙うだけで、僕自体にはほとんど攻撃してこないし。そんなんじゃ、いつまで経っても僕に勝てないよ?」
「うるせぇな!あの服着てなかったら勝てるかもしれないだろ!」
やべぇ、言っちまった。
あの服着てなくてもコイツ十分強ぇし、というか怪力だし。
勝てる見込みなんて全くねぇよ....!
「じゃあ、勝負しようか」
「え?」
後ろを振り返ろうとすると、身体を持ち上げられて後ろを向かされる。
この時点で勝てる気がしない。
「降参、っていった方の負けね。わかった?」
「おう」
勝てる気がしなくても、最初から諦めて勝負するのは嫌だから腹を括る。
この際だ、勝ってやる!
「じゃあ、スタート」
ベッドの上で暴れていいのかと一瞬不安になったが、構わずアンパンマンに飛びかかる。
アンパンマンも攻撃してくるかと思ったのに、脇腹をくすぐってきた。
「ふえ!?ひっ、おいっ....やめ....っ」
くすぐったくて、上手く喋れなくなる。
アンパンマンの脇腹をくすぐっても、なにも反応がなかった。
くすぐり方が悪いのかといろいろやっても反応がない。
ふと上を見ると、アンパンマンがニヤニヤしていた。
「残念、僕脇腹はきかないよ」
「じゃあっ、ふっ....どこならっきくんだよ!」
喋りずらいのを我慢してようやく言うと、少し考え出すアンパンマン。
考え事してる間くらい手をやめてもいいと思うんだが。
「言ったらくすぐってくるんだよね?」
「当たり前だろっ」
「じゃあ、僕のちんk」
「殴るぞ」
じゃあ、が付いている時点で嘘だろ。
いや、付いていなくてもどう考えたって嘘だろ。
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