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No.2 アンパンマン
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「遅い」
アンパンマンが、着替えてくると言って部屋を出てから20分以上経つ。
バイブ入れたりすんのに手間取ってたとしてもだ、いくらなんでも遅いだろ。
「くっそー、俺様を待たせるなんていい度胸だな!」
ドサッと座っていたベッドに背中をあずけると、廊下を歩いてくる音が聞こえた。
やっと来たか。
一瞬寝たふりをしてやろうかと思ったが、それをいい事になにかされたら困るのでやめておいた。
それに、速攻ばれそうだ。
「お待たせ」
ガチャっとドアを開けて入ってきたのは、アンパンマンだったのに、思わず目をそらしてしまった。
メイド服だから、フリルのついたスカートから白い太ももがのぞいていて、相手はアンパンマンで、男だとわかっていても、いたたまれない気持ちになる。
「ごめんね、遅くなって。チャックをうまく上げられなくてさ」
「お、おう....」
そわそわして、気のない返事になってしまった。
落ち着け、落ち着くんだ。
コイツはアンパンマンで、男で、俺様がそわそわするなんて筋違いで....!
「どうしたの、ばいきんまん。顔が赤いよ?」
そう言ってアンパンマンは、必死になって、自分に言い聞かせている俺様のことなんてお構いなしに、顎をすくって顔を近づけてくる。
どうしていいのかわからずに、目をせわしなく動かして、なるべくアンパンマンと目が合わないようにしていると、上から、
「ふふっ」
という笑い声が聞こえて、すぐに、目の前にあの、アンパンマンの意地の悪い笑顔が現れた。
今度は顎ではなくて、両手で頬を挟まれて顔を動かせない。
「もしかして、ばいきんまん。緊張してるの?」
「なっ!?そんなことねーよ!」
なんで、こんな恰好しているコイツじゃなくて、俺様が緊張しなくちゃならないんだ。
そう思って違うと言ったのに、アンパンマンは「ふーん」と気のない返事をしただけで、全く信じていなさそうだ。
「お前な....んっ!」
文句を言おうとしたのに、キスをされて言うことができない。
顔を離そうとしても、手で抑えられているから離せない。
話そうとしているときにキスをされたから、簡単に口の中に舌を入れて、歯列や舌などをなぞったり、好き勝手に暴れ回る。
「んんっ、ふぅ....っ....ぁっ!」
上顎をなぞられると、くすぐったいような、ゾクゾクとした感覚がして声が勝手にもれる。
散々暴れ回ったあとに、ようやく舌が出ていって、長いキスが終わった。
息があがって、視界も軽くぼやけている。
だから、コイツと長いキスはしたくないんだ。
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